学生自ら電子黒板の導入を提案!
──普段、長野高専では電子黒板「MAXHUB」をどのような場面で活用していますか。
西信洋和先生(以下敬称略):学生会顧問の西信です。教科は数学を担当しています。私が主に利用しているのは、授業よりも補習の場面ですね。40名に対して授業を行う際に電子黒板は少し小さいのと、授業を行う教室にはすでにプロジェクターや書画カメラが備わっているといった設備の関係もあります。補習では、5人ほどを小さな教室に集めて、私が電子黒板を使って説明しています。
学生会 総務係長 山岸翔梧さん(以下敬称略):学生会では主に会議で活用しています。企画書や資料をほかのメンバーに見せたいときも、大画面だと見やすいので重宝しますね。学外とのオンラインミーティングにも使用しており、まさに今回の取材(注:取材はオンラインで行われた)も電子黒板を使ってつないでいます。
高専では年に2回、関東信越の学校から代表の学生が集まって交流する会があるのですが、コロナ禍で都合がつかずリモート参加となってしまった学校とつなぐ際にも役立ちました。画面が大きいので、対面参加のメンバーがたくさんいてもよく見え、オンラインの人も対面で参加している感覚になれるんです。
そのほか、文化祭ではデジタルサイネージとしても活用しました。各クラスが作った出し物紹介の動画や、近隣の高校の紹介動画を映し、また校舎の入口にも設置したことで来場者の方の興味をひくことができました。
学生会長 小林珀琢さん(以下敬称略):今年度は毎年5月に行われているクラスマッチで、eスポーツ競技のモニターとしても使用しました。当初はプロジェクターを使用しようとしていたのですが、遅延や音質が懸念されていたためMAXHUBを使用したところ、参加した学生から画質のよさや遅延の少なさを褒められました。
──長野高専では、どのような経緯で電子黒板を導入することになったのでしょうか。
西信:最初は学生から導入したいという話があり、学校との折衝は私の方でやりました。
前年度総務係長 切久保匡河さん(以下敬称略):私は昨年度の総務係長として、DX関連の取り組みを進めていました。実は私、MAXHUBを販売するナイスモバイルでアルバイトをしていたんです。身近な製品として触れる中で「これを学生会で使えたらいいな」というアイデアが頭に浮かび、導入に至りました。
と言うのも、今までの活動で不便さを感じていた面があったんです。以前は会議でプロジェクターを使っていたのですが、見る媒体と書く媒体を別にしなければいけなかったり、教室の電気を消さないと見えにくく、そうなると学生が座っている場所も暗くなるのでお互いの表情がわからなくなってしまったり……。ディスプレイタイプの電子黒板なら、部屋を明るくしたまま遠くからでもよく見えるので、こうした不便を解消できると考えました。