経済産業省は、「未来の教室」実証事業として、広島県教育委員会が進める「広島LIFE-TECH ACADEMY NETWORK構想」を採択した。両者は協力して専門高校・普通科高校を横断するカリキュラム改革に取り組む。
「未来の教室」は、子どもたちが未来を創る当事者(チェンジメーカー)に育つための学習環境構築を目的として、経済産業省が推進しているビジョン。「学びのSTEAM化」「学びの自立化、個別最適化」「新しい環境づくり」の3つの柱を、その実現に向けた9つの課題とアクションとともに提言している。
STEAMは、科学(Science)、技術(Technology)、工学(Engineering)、リベラルアーツ(Arts)/芸術(Art)、数学(Mathematics)の頭文字を取った学問分野の総称で、STEAM教育は、教科横断的で現実社会の創造的な課題発見・解決を促す教育として注目されている。
広島県では、変化の激しい社会で活躍する人材を育成するため、2014年度から「『学びの変革』アクション・プラン」に取り組んでおり、本実証事業もその一環として実施される。
本年度の取り組みでは、具体的に次のような内容が予定されている。
- 時間や場所・所属校に関係なく高度な探究活動に活用できる動画コンテンツをクラウド上に整備する「オンラインライブラリ」の実現(福山誠之館高等学校等)
- 商業高校で1年生向けに開発した「ビジネス探究プログラム」に接続する2年生向けのアントレプレナーシップ育成カリキュラムの新規開発・検証(広島商業高等学校)
- 普通科高校・専門高校における、実社会をフィールドにした、現実の課題解決型学習の実現(廿日市高等学校、庄原実業高等学校)
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