Z会の野本竜哉氏が「学校で『一人1台』環境で1年以上学んだ児童生徒170名に実態を聞いてみた」(以下、本調査)と題した調査を実施、その結果を個人ブログで発表した。
本調査は野本氏個人が直接つながりのある学校の先生を経由してアンケートを実施したもの。これまで1人1台の教育用端末がある環境で1年以上学んだことのある、現在中学生以上の生徒・学生を対象に行われた。
2019年12月に文部科学省より発表された「GIGAスクール構想」には「児童生徒1人1台コンピュータ」の実現を見据えた施策が含まれている。しかし、「その1人1台環境で学んだ経験のある学習者の声があまり意識されずに、大人たちの都合で議論がなされている」と野本氏は感じており、実際の学習者である児童・生徒の生の声を聞くべく、本調査が実施された。
なお、171名から回答を得ることができ、その内容には学校名や個人名、学年など個人の特定につながる情報は含まれていない。また、本調査は野本氏個人によるもので、所属組織を代表するものではないとしている。そして、個人的な調査ゆえに「回答者にはかなり偏りがあるため、研究者や事業者がより広範囲で正確性を担保した調査を『学習者』を対象として実施するきっかけになれば」と野本氏はコメントしている。
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