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家から世界のEdTechイベントに参加しよう「Microsoft - Hack the Classroom」

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2019/01/09 07:00

 MicrosoftのHack The Classroomはご存知だろうか。2017年から6月と10月に年に2回のペースでオンライン上で開催されているMicrosoft社のEdTechイベントだ。カンファレンスの内容はすべてオンライン配信されていて、自宅や職場に居ながらにして参加できる。当日スタジオには同社の地元レドモンド近隣の教師たちが観客として集まり、それをオンライン生配信で見て楽しむこともできるし、後日録画された内容を視聴することもできる。またライブQ&Aコーナーも設けられていて、生配信の最中にリアルタイムで遠隔から教育者へ質問を送ることもできる。

 カンファレンスの内容はすべて英語だが、YouTubeの字幕機能による英語字幕が付けられ、日本語への字幕の自動翻訳もかなり正確になってきているので、英語が不得手でもそれほど支障はないだろう。

 今回は10月27日に行われたHack The Classroomで配信された内容を一部取り上げて紹介したい。

軽やかに言葉を紡ぎ出すライムの達人 Toney Jackson

 Toney Jacksonはニュージャージ州の小学校で4年生の学級を担任する教師で、学生時代から音楽活動を行い「ジョン・レノン・ソングライティング賞」も受賞している実力派アーティストだ。ポエトリー・リーディングやラップを得意とし、教育者として授業にもそれらを取り入れたことから注目された。今回は「変化する」ことがSTEMも含めて教育を形付ける中でいかに必要であるか語っている。

 Toneyは昨年Windows10のCMにも起用された後(反響が大きく彼の名前を検索するとネット上にはCMをパロディにした数多くの"Meme"が散見される)、昨年10月にこのHack The Classroomにも登場。それから毎回続けてスピーカーとして登壇していることから、かなり好評を博していることが伺える。

 なぜToneyが好評なのかは、まず動画を見てもらうと分かりやすい。上の動画は今年の6月のHack The Classroomだが、「自分の声で話す」ことの重要性と共に、詩の持つ力について語っている。ラップやポエムのように韻を踏むこと(いわゆるライム;rhyme)に重点が置かれているわけではないが、反復されるような文節による語りのリズムや言葉の抑揚が心地よく、これは彼の言葉のアーティストとしての経験が生きていることが明らかだ。

Minecraftを通じて生徒たちが得た成功体験

 カナダから来た2人組Heather(科学)とRaffaella(地理)は、サステナビリティと生存可能性(Livability)をテーマにMinecraftでカナダの都市をシミュレーションして、実際に抱えている都市問題の解決策を考える授業を行った。すでにMinecraftに親しんでいる子どもも多く、Micraftを通していつもより活躍できる子どももいると言う。対面ではうまくコミュニケーションできない自閉症の子どもがMinecraftを介してクラスメートとコラボレーションできるようになったり、普段あまり成績が振るわない子どもがタービンで自然エネルギー発電を行う仕組みを理解して、クラスメートから頼りにされ、子ども自身驚いていた様子を語っている。2人ともMicrosoft公認のMinecraftのトレーナーだが、分からないことが出てきたときは正直に詳しい子どもに尋ねることもあると言う。間違うことをためらわず、教育者自身も成長していかなければいけないと語る。

 後のQ&Aコーナーでも、やはり失敗や分からないことを怖れないことが重要だと語られていた。「どうしたらいいのか分からないけれどこのままで行ってみましょう、という経験のない人はいないのではないか」という話も出ていたが、ゲームや情報機器を教育に活用することにためらいがある教育者も、時には子どもたちから教わりながら「まずは実践を行ってみる」ということが大切なのではないだろうかと思えた。


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著者プロフィール

  • 類家 利直(ルイケ トシナオ)

    スペイン・バルセロナを拠点として活動するジャーナリスト。音楽系テクノロジーや教育プログラム、Makerムーブメントなどについて執筆している。元々音楽教育が専門で、大学院ではコンピューターを活用した音楽教育を研究テーマに修士号を取得、青森県内の県立高校で音楽科教諭として勤務した過去を持つ。

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