コンソーシアムの活動内容
本コンソーシアムの活動は、学生向けの「みやデジ・アカデミー」と社会人向けの「デジタル人財育成リスキルプログラム」の2本柱で構成されている。
学生向けの「みやデジ・アカデミー」は受講者をオープンに募集しており、宮崎大学の学生を中心にDXハイスクールに指定された高校の生徒などが参加している。主な活動内容は、統計セミナーやAI開発セミナーの開催、先進企業による講演会、旭化成への工場見学などである。プログラムの修了者には宮崎大学のオープンバッジが付与される。
また、2025年度後期からはこのプログラムを宮崎大学の正式な授業(1単位科目を2科目)として導入しており、これにより対象者の拡大が見込まれている。
「学生向けのプログラムは、企業で実際に使われている最新のデータサイエンスやAIを学ぶ内容であり、実用性が高い点が特徴です。参加学生は意欲が高く、過去2年間で毎年20名ほどが参加し、うち数名は県内関連企業に就職するといった実績も出ています」と田村教授は言う。この短期間で素晴らしい成果が出たといえるだろう。
一方、社会人向けのプログラムは、以下の3つのレベルで構成されている。
レベル1:デジタルスキル基礎(無償)
情報リテラシーや生成AIの基礎を学ぶeラーニングの講座。受講期間は約2カ月。
レベル2:DX体験講座(有償)
実際のDX活用事例を対面で学ぶ講座。受講期間は1~2カ月。
レベル3:スマートファクトリーDX講座(有償)
デジタル技術の導入を想定した演習と、その成果をPBL形式で学ぶ講座。企業に寄り添う形でカスタマイズ型の研修を提供する。受講期間は1~3カ月。
これらのプログラムに対し、2024年度の実績として、レベル1に378名が受講、レベル2に9社が参加、レベル3に2社が参加したという。こちらも立ち上げたばかりのプログラムとしては顕著な成果であろう。
また、2025年9月には企業向けに「みやデジ・ラボ」というイベントを開催し、AIツールの展示会や県内企業のDX事例紹介、AI活用に関する講演などを行った。これには予想以上の反響があり、170名近い人々が訪れたという。
以上の通り、本コンソーシアムでは次々と新たな施策を繰り出すとともに対象者の拡大を図っており、今後の展開が非常に楽しみである。

 
              
               
                          
                           
                          
                           
                          
                           
                          
                           
                          
                           
                          
                           
                          
                           
                          
                           
                          
                           
                          
                           
                          
                           
                              
                               
                              
                               
                              
                               
                  
                   
                      
                       
     
     
     
    