RePlayce(リプレイス)は、学校現場の教員向け探究学習パッケージサービス「探究プラス」を2026年3月1日にリリースする。対象は全国の中学校・高等学校で、オンライン教材パッケージとして提供される。

同サービスは、中学校・高等学校の教員が授業設計や準備にかかる負担を軽減しながら、生徒一人ひとりの探究学習をより深く、再現性のある持続的な学びへと導くことを目指す。
現在の学習指導要領において「総合的な探究の時間」は、生徒が自ら問いを立て、情報を整理・分析し、表現する力を育む重要な科目と位置づけられている。しかし、教材開発や授業設計など、探究指導を支える教員の負担は依然として大きく、教育現場ではカリキュラムの設計に困難を感じる声が上がっているという。
同社は、こうした現場の状況を踏まえ、探究活動における「課題設定の曖昧さ」や「情報収集・分析の形骸化」「まとめ・表現の目的意識の欠如」といった、学習サイクル全体の質に関する課題が顕在化していると認識。質の高い探究活動を実現するには、適切な課題設定や仮説思考を起点とし、体系的な指導プロセスが不可欠であるとしている。「探究プラス」は、これらの課題を解決するためのワンストップ支援サービスとして開発された。

「探究プラス」は、教員が授業内容を一から設計する必要がないよう、探究テーマ・教材・ワークシート・指導要領対応マニュアルをワンパッケージで提供する。導入は、コース選択、教員用マニュアルの確認、授業実施の3ステップで完結。教材開発や準備の負担を軽減し、教育現場全体で一貫した高い品質の探究授業を実現する。
また、授業は「動画によるインプット」と「ワークシートを用いたアウトプット」を組み合わせた実践型で提供される。探究の基礎からアントレプレナーシップやマーケティングなど、実社会に直結するテーマを中心に、1パッケージあたり約10コマ(半学期分に相当)で構成されている。これにより、生徒は知識を得るだけでなく、課題を見つけ、自ら考え、行動する力を育む。
同社は、自社が運営する「HR高等学院」での1000回以上のワークショップ実施実績や、高校生ビジネスプラン・グランプリ向け授業用教材の開発参画など、公教育領域における探究教材開発と実践知を活用した支援も行っている。この実績を活かし、学生評価を基に改良を重ねてきた100種類以上の教材アセットを活用する。スキル習得にあたり「わかりやすく、楽しい」を重視した授業コンテンツを通じて、生徒が主体的に取り組める探究活動を提供する。
探究活動をする中で、社会と接点を持ち、ビジネス、テクノロジー、デザイン、ソーシャルなどさまざまなものに触れることになる。スキルの習得にあたり「わかりやすく、楽しい」を大事にした授業コンテンツを活用することで、生徒が楽しいと感じる探究活動を提供することができるという。

「探究プラス」は、教材提供にとどまらず、生徒一人ひとりが「自分と社会の関係」を深く考え、挑戦する探究プラットフォームを目指す。今後は、探究テーマの拡充に加え、社会人コーチとの協働や産学官連携を通じて、実践型探究のさらなる発展を推進していく。
同社は、本サービスを通じて、未来を担う生徒たちの主体的・創造的な学びを支え、同時に学校現場の働き方改革にも貢献していくとしている。
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