ソフトバンクロボティクスは、同社が提供する教育機関向け学習サービス「Pepper for Education」のプログラミングツール「Robo Blocks」に実装するChatGPT機能のセキュリティを強化し、3月26日に利用対象を13歳未満の児童に拡大した。

2022年に対話型生成AIの「ChatGPT」が公開されて以来、生成AIを活用したサービスや製品が登場している。また、生成AIを知っている小学生の約7割が実際に利用経験があるという調査結果もあるなど、生活の至るところに生成AIが浸透している。
同社は、生成AIを活用した最先端の学びを子どもたちに提供するため、2023年10月に「Pepper for Education」にChatGPT機能を追加した。これまで13歳以上を対象に提供していたが、教育現場から「小学校の学習でも利用したい」といった要望を多く受け、この度「Azure OpenAI Service」を活用してセキュリティを強化し、13歳未満の児童も安心して利用できる仕様にアップデートした。
「Pepper for Education」で学べることは以下の通り。
プログラミング学習でアイデアを具現化
「Pepper for Education」では、直感的にプログラミングができるScratchベースのプログラミングツール「Robo Blocks」を使用している。「Robo Blocks」のChatGPT機能を使用することで、実際にプロンプトを書いてアイデアを具現化できる。例えば、豊富なテーマに関する、自由会話の生成または英会話の練習や保健室でのカウンセリング、進路相談などを「Pepper」が対応できるようになるプログラムを自身で開発できる。

生成AIリテラシー教材
同教材は「理解編」と「実践編」があり、理解編では生成AIの特徴やリスクなど基礎的なことを学び、実践編では実際に自分たちのプログラミングにChatGPTの機能を組み込み、社会課題の解決に挑戦する。身の回りに実在する社会課題に取り組むことで、生徒たちは社会でどう生成AIを活用するか実践的に学ぶ。
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