STEAM Sports Laboratoryは、日本の教育現場が抱える課題に対応するため、日本部活動学会会長である関西大学 人間健康学部の神谷拓教授と共同で生徒の探究学習とキャリア教育を支援する部活動支援プラットフォーム「コーチクエスト」を開発したことを、9月18日に発表した。今回、よりよいサービスを提供するため、教員を対象にモニタープログラムを実施することとなり、これに伴いオンライン説明会を9月26日に開催する。
昨今「少子化」「教員の働き方改革」という二重の課題が、学校の部活動に大きな変革を求めている。さらに、大学入試制度改革の進行に伴い「探究力」や「非認知能力」の育成がますます重要視されている。こうした課題に応えるため「コーチクエスト」は、生徒が主体的に参加する新しい形の部活動を可能にし、地域や学校の教育リソースを最大限に活用することを目指す。学校部活動の地域移行が検討される中、地域と連携した新しい部活動の形が模索されており、これを支援するプラットフォームとして開発された。
「コーチクエスト」は生徒が主体的に部活動を運営・推進できる環境を提供し、教員の負担を軽減しながら生徒の探究力やリーダーシップを育むことを目指している。さらに、地域の指導者や団体とも連携できる機能を備えており、学校部活動の地域移行を支援する。
「コーチクエスト」の特徴は以下の通り。
生徒の主体的な活動を促進
生徒自身が役割を考え、部活動の運営に積極的に関与することで、リーダーシップやチームワークを自然に身につけられる。
デジタル教材による効率的な学習支援
オンデマンド教材やオンラインコーチングを活用し、必要なスキルや知識を効率的に学べる。
学びと努力のプロセスを見える化
生徒一人ひとりの成長や努力をポートフォリオとして記録し、進学やキャリアに活用できる。
地域連携の強化
地域のコーチや指導者、スポーツ団体との連携を可能にし、学校と地域が一体となった部活動運営を実現する。
今回よりよいサービスを提供していくため同社は、学校・部活動を対象にモニタープログラムを実施する。また「働き方改革」や「キャリア教育」「大学入試制度改革」に対応する新しい部活動の形を模索し実現したいという人に向け、モニタープログラムに関するオンライン説明会を開催する。説明会には、特別講師として神谷教授が登壇する。
開催日時は9月26日の16時~17時で、Zoomを使用して行われる。参加対象は、中学校・高等学校の校長、教頭、部活動顧問、学校部活動の地域移行を検討している自治体・学校関係者。参加には説明会ページから事前の申し込みが必要で、締め切りは9月25日。
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