日本財団ドワンゴ学園準備会は、2025年4月の開学を目指して認可申請中のオンライン大学「ZEN大学」(仮称)の、カリキュラム、課外プログラム、教員予定者などの追加情報を2月2日に発表した。
「ZEN大学」では、イラスト、マンガ、小説作品の投稿プラットフォーム「pixiv(ピクシブ)」を運営するピクシブと連携。話題のクリエイターやpixivで活動する人気のクリエイターが客員講師として就任を予定する20科目を開講して、創作活動と学びの場を創出する。プロのクリエイターは11名が客員講師に就任予定で、彼らがクリエイティブ業界の最先端技術やトレンド、プロのテクニックを惜しみなく伝える、pixivならではの授業を予定する。それとともに、プロのクリエイターによる学生の作品添削やクリエイティブ分野で仕事をしたいと思う学生に向けて、ものづくりだけでは終わらないキャリアを視野に入れた授業も予定している。
学生の将来的な実務スキルを深めるべく産官学連携にも注力し、国内外を含めたさまざまな自治体・企業・大学と連携した100を超えるプログラムを用意しており、大学在学中から、将来を見据えた活動を幅広く体験できる。一例としては、IT・VR分野を代表する企業と連携しつつ、メタバースやAIなど最新のIT技術を駆使した創作表現に挑戦する「次世代クリエイター育成プロジェクト」、カンボジアの子どもたちとのふれあいや支援活動を通じて、世界情勢や国際社会の問題といった課題意識を養う「カンボジア教育支援活動」など、リアル・オンラインを問わず、さまざまな場所や期間のプログラムを提供予定となっている。
なお、幅広い層の学生に参加をしてもらいたいとの考えから、日本財団の奨学金支援によって学生側の費用負担を可能な限り安価に設定している。
さらに、語学力はもちろん、グローバル社会で活躍するために必要とされる「多様なバックグラウンドを持つ人とコミュニケーションをとる力」を身につけられるよう、学生一人ひとりの将来像に合わせた留学をサポートする。自宅にいながら海外の現地にいるような体験ができるオンライン学習や、留学を希望する学生へのオンラインサポートの実施も予定している。
そのほか、3種類のアドバイザーとティーチングアシスタントが学生の「やりたいこと」を実現するために必要な、手厚いサポートの実施を予定する。「CC(クラス・コーチ)」は、入学から卒業までの学生生活をサポートする、学生にとって最も身近な存在のアドバイザーとなる。1人では難しい履修計画や日々の学修の計画・管理をはじめ、学生生活で困っていることに対する相談などを行う。「アカデミック・アドバイザー(AA)」は、学生が安心して学びを進めるために必要な学修面のサポートを担当する。授業に必要な前提知識を解説する講座や、オンデマンドの補習講座の紹介を通して、学修の不安を解消していくほか、定期的に行われる自主勉強会では現代社会の課題や興味関心に関して学べる。「キャリア・アドバイザー(CA)」は、各種面談やキャリアに関する情報発信を通して、卒業後のキャリア開発と職業選択をサポートする。1年生から定期的な面談を受けられ、卒業後のキャリアに関する悩み相談も可能なほか、学生同士のグループ面談に参加することもできる。
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