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EdTechZineオンラインセミナーは、ICTで変わりつつある教育のさまざまな課題や動向にフォーカスし、最新情報をお届けしているWebメディア「EdTechZine(エドテックジン)」が主催する読者向けイベントです。現場の最前線で活躍されているゲストの方をお招きし、日々の教育実践のヒントとなるような内容を、講演とディスカッションを通してお伝えしていきます。

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教育現場でのICT活用事例紹介(高等学校・高等専門学校)

徳島県が主催する高校生対象のビッグデータ活用コンテスト、そのねらいと効果とは?

「第4回 高校生ビッグデータ活用コンテスト」関係者インタビュー

 徳島県では、文部科学省のGIGAスクール構想をベースとした「徳島県GIGAスクール構想」を推進している。この徳島県が目指す「先端技術の活用による学びの変革」の一環として開催された「高校生ビッグデータ活用コンテスト」が昨年4回目を迎えた。本稿ではコンテストを主催した徳島県立総合教育センターの担当者と、受賞した徳島県立脇町高校の教諭である大久保邦博氏、そして同校の生徒に「高校教育におけるデータサイエンス」の視点から、コンテストの目的や概要、参加して感じたことなどを伺った。

最新技術を取り入れた「高校生ビッグデータ活用コンテスト」

──「高校生ビッグデータ活用コンテスト」開催の背景や、ねらいについて教えてください。

徳島県立総合教育センター担当者:徳島県GIGAスクール構想では「Society 5.0に活躍するチェンジメーカーの育成」をテーマに、新時代に対応した資質能力の育成を図り、授業の変革による児童生徒の学びを深化するために、さまざまな取り組みを行っています。この「高校生ビッグデータ活用コンテスト」のほか、「GIGAスクール実践動画コンテスト」「徳島県<教育の情報>推進フォーラム」などが、その施策として挙げられます。

 高校生ビッグデータ活用コンテストは2019年度から開始され、今回が4回目となります。当コンテストは高校生が学習活動で習得した統計学や数学、計算機科学などの知識や経験を活用して生活に関連するビッグデータを分析することにより、学習のモチベーション向上と情報活用能力の育成を図ることを目的に開催されています。

 当コンテストの特徴のひとつが、最新技術を使用して取得したビッグデータを活用したコンテストであることです。過去3回は、徳島県教育委員会から「県内の携帯電話所有者の位置情報等を含むビッグデータ」などを支給し、高校生の皆さんにデータ分析をしてもらいました。

 今回のコンテストで私たちが活用したのは、ヤフー・データソリューションが提供するヤフー保有の行動ビッグデータ(検索と位置情報など)を取得・分析できる「DS.INSIGHT」です。第4回のコンテストではDS.INSIGHTの検索データと位置情報データの利用をコンテストの応募条件としました。

 DS.INSIGHTを選んだ理由は、地域等の課題解決をテーマとする上で、従来は位置情報を中心にデータを提供していましたが、DS.INSIGHTは位置情報だけでなく、検索キーワードのデータも備えているため、高校生の皆さんが興味を持って取り組みやすく、また分析を広げやすいと考えたためです。

実際のビッグデータに触れられる機会としてコンテストを活用

──この度は受賞おめでとうございます。まずは脇町高校の皆さんについて教えてください。

大久保氏(以下敬称略):ありがとうございます。本校は「スーパーサイエンスハイスクール」に指定されており、「地方におけるIoT/AIを活用し未来を創造できる科学技術人材の育成」を課題として取り組み、今年で13年目となります。

 その取り組みの一環として、データサイエンスやプログラミングについて、授業の中だけでなく部活動である探究部でも指導を行っています。探究部ではイノベーションやロボット、AIなどを文系でも扱えるような形で幅広く活動中です。高校生ビッグデータ活用コンテストには、ビッグデータを扱う重要性とその実践の機会を得るため毎年、希望者が参加しています。今回は探究部の1年生が参加しました。

徳島県立脇町高等学校 教諭 大久保邦博氏
徳島県立脇町高等学校 教諭 大久保邦博氏

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EdTechZine編集部(エドテックジンヘンシュウブ)

翔泳社が運営する教育ICT(EdTech、エドテック)の専門メディアです。EdTechZineでは、「学びたい」「教えたい」という意欲を持つすべての方に向けて、ICTを活用した次世代の学びに関する情報を多角的な視点で毎日提供します。

※プロフィールは、執筆時点、または直近の記事の寄稿時点での内容です


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