神奈川県横浜市は、2023年度実施の横浜市公立学校教員採用候補者選考試験に、「大学3年生チャレンジ推薦」特別選考〈小学校〉および「リスタート」特別選考を新設するとともに、第1次試験の会場に「大阪会場」を設置することを2月21日に発表した。
「大学3年生チャレンジ推薦」特別選考〈小学校〉は、これから就職活動を控える学生が教員採用選考試験の時期が遅いことなどを理由に、教職をあきらめてしまうことがないよう、教員不足が深刻な「小学校」の受験区分で、大学が推薦する3年生を対象とする特別選考を新設する(2025年度採用候補者)。
選考にあたっては、既存の大学推薦特別選考と同様に書類選考の上で第1次試験を免除し、第2次試験として個人面接、模擬授業および論文試験を行う(論文試験は第1次試験日に実施)。合格発表は2023年10月に行い、最終的な内定は2024年4月に大学3年次の学業成績を審査した上で実施する。
「リスタート」特別選考は、過去10年以内に育児や介護などを理由に中途退職した横浜市の元正規教員が、再び横浜市の正規教員として復帰しやすくすべく、第1次試験を免除する特別選考として新設される。
あわせて新設される第1次試験の「大阪会場」では、遠方からの受験者の負担軽減を目的とする。「小学校」など一部の受験区分または選考区分に限って試験を行う。
そのほか「小学校」第1次試験の受験者を対象とした英語能力加点制度に、これまでの「中学校又は高等学校教諭普通免許状(英語)」に加えて、「CEFR B2」基準に対応する英語能力を証明する資格(実用英語技能検定準1級以上、TOEIC L&R(IP除く)785点以上など)を追加する。また第2次試験として実施する論文試験を、第1次試験日に全受験者を対象に実施することとなった。
試験日程は以下の通り。
- 受験案内配布期間:4月10日~5月15日
- 申込受付期間:4月12日~5月15日
- 第一次試験日:7月9日
- 第二次試験日:8月中旬~9月中旬の予定
- 最終合格発表:10月上旬の予定
受験案内は、市民情報センターや各区役所、行政サービスコーナー等で配布し、あわせて「横浜市公立学校教員採用候補者選考試験」のページにも掲載する。受験区分・募集人員数等は、3月中旬に公表する予定。
また、受験案内配布期間中に全国の大学と横浜会場に加え、全国4都市(仙台、名古屋、大阪、神戸)で試験に関する説明会が行われる予定。
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