レアジョブは、ウィルグループの連結子会社で外国語教育支援事業を展開するボーダーリンクの発行済株式の51%を2023年4月1日付で追加取得し、2021年10月1日に取得した49%と合わせて、完全子会社化することを10月3日に発表した。
レアジョブはこれまで、同社が持つオンライン英語教育ノウハウと、ボーダーリンクのALTによるオフライン英語教育ノウハウを組み合わせた教育の実現に向けて協業を進めてきた。その中で、両社の事業シナジー創出とさらなる事業拡大の可能性が見込まれることから、ボーダーリンクはレアジョブグループの文教事業における新たな改革を推し進めるパートナーであるとの判断に至り、今回の完全子会社化が実現している。
今後は、両社がこれまで取り組んできた既存ビジネスにおけるシナジー創出に引き続き取り組むとともに、保育園・幼稚園や学童保育で広がるニーズに対して、ブレンディッド英語教育を具体的なサービスとして提供していくことを目指す。
ALT人材派遣市場は、英語教育の低年齢化や英語4技能強化の動きを受けて、年率約3%で成長を続けている。ボーダーリンクは、ALT人材の安定的な供給と教育機関のニーズへの柔軟な対応力を武器に急速にシェアを拡大していることから、レアジョブグループのオンライン英語教育におけるノウハウと融合させることで、さらなる拡大を目指す。また、事業拡大の方向性として300億円程度の市場規模が見込まれる、保育園・幼稚園、学童保育領域での英語教育市場に対して、両社の強みを活かしたサービスを早急に構築し、具体的なサービスとして展開していくことを見込んでいる。
これらの取り組みを通じて、これまでレアジョブグループがアクセスしていた1000億円規模の子ども向け英語教室市場に加えて、500億円規模のALT人材派遣市場、300億円規模の保育園・幼稚園、学童保育領域での英語教育市場にアクセスすることで、文教領域における事業拡大を加速させていく。
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