情報源の信頼性についてもっと学んでほしい
授業を行ったブルネリ教諭は、「今の時代は、英語そのものよりも『英語を使って何をするのか』が大事になってきています。英語力はもちろん必要ですが、英語をツールとして活用し、何ができるのかを生徒に理解してほしいと思っています」と話す。
同校の国際学級では、授業で単に英語を学ぶだけではなく、今回のように模擬国連をテーマにした授業のほか、起業家教育を英語で行うグループワークなどもカリキュラムに含まれている。
ブリタニカ・オンライン中高生版は学習ツールのひとつとして、今回のような調べ学習やグループでの協働学習、さらには部活動でも活用しているという。
「国際文化部という部活動では、文化祭で発表を行う際に、Britannica Schoolで情報を収集し、ポスターに使う画像データはBritannica IMAGEQUESTを利用しました」(ブルネリ教諭)
そして「ブリタニカ・オンラインはメディアリテラシーの面でも、信頼できる情報のみ掲載されているため、生徒が安心してさまざまな情報を調べることができます」と、ブルネリ教諭は利点を挙げた。高校1年生は、模擬国連をテーマとした一連の授業において、フェイクニュースについても学ぶ。「近年の生徒たちはスマートフォンを日常的に使う一方で、情報源の信頼性を確認しない傾向にあります。例えば、子どもが書いた個人的な主観のWebサイトを参考にしてしまうこともありました。そこで『まず情報源が信用できるものかどうかを確認する』『その上で、複数のサイトに同様の情報が掲載されているか』といった点を注意するように伝えています」と話した。
生徒主体の学びがどんどん進み、教員の負担軽減にもつながる
同校では現在、全学年の生徒が1人1台のiPadを所有している。「1人1台のiPad導入前は、事前に予約した上でコンピューター室に行っていましたが、現在は場所や時間を問わず、サッとiPadを取り出し気軽にブリタニカ・オンラインで調べることができるようになりました」という。
また、毎年高校2年生が行っている校内模擬国連の授業では、海外の模擬国連専門サイトを参照していたため、日本人の生徒には難しい部分もあった。そのため、教員がサポートしなければならない場面も多かったという。「Britannica Schoolは英語力に合わせてレベルを3段階に設定できるので、英語に苦手意識のある生徒でもチャレンジしやすく、生徒主体でどんどん学びを進められるようになりました」と、ブルネリ教諭は話す。
なお、今回のようなテーマの授業は評価が難しいが、ブルネリ教諭はルーブリックで評価を行い、定期テストの時間には生徒に授業の反省点を英語で書かせている。生徒が自分自身を振り返ることで、より主体的に学ぶ姿勢が育まれていくという。
ブルネリ教諭は「これまでの校内模擬国連の決議案は多数決になりがちだったため、『協力し合い、解決策を話し合う』という形に変えていきたいです。また、国際学級では毎年高校1年生がボストン研修に行くので、事前の調べ学習に、ブリタニカ・オンラインを最大限に活用していきます」と、今後の目標を語った。
今回の国際学級の授業では、生徒たちが自分の調べたい項目を意欲的に調べ上げ、iPadを片手にクラスメイトと意見交換している姿が見られた。
「紙の百科事典には確かな情報が載っていますが、今の高校生はほとんど使いません。一方、インターネットでは手軽に最新の情報を取得できるものの、不確かな情報も多くあります。ブリタニカ・オンラインには、紙の百科事典とネットそれぞれのよさが含まれています」(ブルネリ教諭)
デジタルネイティブな高校生にとって、ブリタニカ・オンラインは安心して活用できる強力な武器になり得る。情報過多の時代だからこそ、自分の知りたいことについて確実な情報を得られるという体験は、生徒たちの主体的な学びを促す。1人1台の端末と組み合わせるデジタル教材として、ぜひ参考にしていただきたい。
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