A.verは、同社が展開する学習塾「武田塾」が、同塾で働く講師・教務を対象に実施した、現役塾講師が日々受験生と触れ合う中で感じている受験勉強のポイントや傾向などに関するアンケート調査の結果を、10月19日に発表した。同調査は、9月20日~30日の期間に行われ、591名から有効回答を得ている。
「武田塾」が行っている、自ら学習に取り組み、「知っている・わかっている」から、「解ける」を目指すことで受験対策を行う学習法である「自学自習」を身につけることは、受験に有利だと思うかを尋ねたところ、「そう思う」という回答が97.3%、「そう思わない」が0.7%、「なんとも言えない」が2%だった。その理由としては、「勉強効率がよいから」「実際に成績が伸びている生徒が多いから」「苦手なことに気づける・克服できるようになるから」「受験本番での対応力が身につくから」といった意見が寄せられている。
「自学自習」を身につける上で、大切なことを1つ挙げてもらったところ、「習慣づけること」がもっとも多く、以下「目標・目的の設定」「計画性」「やる気、意欲、楽しむ、などの感情」が続いた。
学習時間や学習環境・方法など、「自学自習」のスタイルは人それぞれでいいと思うかを尋ねた質問では、「そう思う」が83.6%、「なんとも言えない」が12.2%、「そう思わない」が4.2%となった。その理由としては「本人にとって1番効率が上がるスタイルで学習することが、長続きの秘訣」「その人の性格やメンタル、生活習慣に依る部分が多く存在するため、唯一絶対的なものは存在しない」「十人十色やり方はある。ただ原則の『繰り返し解く』『なぜ間違えたのかの分析』はマスト」という肯定的な意見のとともに、「人それぞれでもいいと思う反面、強制的に固定させたほうがいいと思う生徒もいる」といった意見が寄せられている。
「自学自習」以外に大切なこととしては、「自分自身を理解すること(偏差値や理解度、得意・不得意など)」が最多となり、「塾や第三者による学習サポートの存在」「睡眠や息抜き」「計画性」「モチベーション」「親や友人など周りの協力体制」がそれに続いた。
パソコンやスマートフォン、タブレット端末といったデバイス、さらにSNSやYouTubeなどのコンテンツが充実している今、こうしたツールはどんどん活用した方がいいと思うかを尋ねたところ、「そう思う」が66.2%、「なんとも言えない」が29.3%、「そう思わない」が4.6%と賛成派が多い。
賛成派からは「最強ツール」「最新の情報を手に入れるのは受験にも有利」「効率的で情報収集能力も高められる」といった意見が寄せられる一方で、反対派からは「誤った情報を鵜呑みにしてしまうこともあり、情報の選択が難しい」「便利な反面、依存性もある」「ネットリテラシーが必要」といった意見も寄せられた。
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