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現状のプログラミング教育が抱える課題――子どもと教員がより楽しく、学びを深めるために必要なこととは

「ONLINE明日会議」レポート:前編

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2020/12/04 07:00

 プログラミング指導者養成のためのイベント「明日会議」は、「教員が明日からでもプログラミング教育ができるように」と、みんなのコード主催のもと開催されてきた。今年は「ONLINE明日会議」として、10月31日にオンラインで実施。主催も東京都小学校プログラミング教育研究会へバトンタッチされた。その模様を2回にわたってレポートする。前編では、東京学芸大学の高橋純氏による基調講演を中心にお送りする。

オンラインで全国から多数の先生が参加

 今回も多くの教員が参加した「明日会議」。イベントの冒頭、東京都小学校プログラミング教育研究会 会長代行である杉並区立天沼小学校 校長 松野泰一氏よりあいさつがあった。

 松野氏は「今日のイベントが全国に広がるプログラミング教育ネットワークのきっかけになることを願っている。子どもたちの主体的で深い学びを実現するために、教員である私たちも主体的に、そして対話的に質の高い情報交換をしていかなければ」と語った。

杉並区立天沼小学校 校長、東京都小学校プログラミング教育研究会 会長代行 松野泰一氏
杉並区立天沼小学校 校長、東京都小学校プログラミング教育研究会 会長代行 松野泰一氏

プログラミング教育で大切にすべき3つの視点

 続いて、東京学芸大学 准教授 高橋純氏による基調講演が行われた。高橋氏はまず、プログラミング教育における最も重要な方針として「子どもたちが生涯にわたって能動的に学び続ける力を育むこと」を挙げる。試行錯誤を繰り返すプログラミングは、新学習指導要領にもある「主体的・対話的で深い学び」とも親和性が高いからだ。そして「矛盾しているようだが、最終的には教師不要な子どもを、教師がいかにして育てるかということになる」と提言した。

東京学芸大学 准教授 高橋純氏
東京学芸大学 准教授 高橋純氏

 その上で、プログラミング教育で大切にすべき3つの視点として「楽しく学ぶ」「考え方を学ぶ」「常に最先端を意識する」を紹介。

 その中でも特に「楽しく学ぶ」の部分は非常に大事な視点だという。なぜなら「楽しく」が最初の段階で成立しないと、教科の目標などをいくら掲げても結局何も身に付かない恐れがあるからだ。「教育の情報化に関する手引」にも、ねらいの実現を前提としつつ、楽しさや物事を成し遂げる達成感を味わうことが重要と記されている。

プログラミング教育で大切にすべき3つの視点(未来の学びコンソーシアム発行のパンフレットより)
プログラミング教育で大切にすべき3つの視点(未来の学びコンソーシアム発行のパンフレットより)

 その実現のためには「子どもだけでなく教員自身がプログラミングを楽しむ姿勢が大前提となる」と高橋氏。これらを踏まえながら、学習指導要領に沿った授業を検討する必要がある。


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