健康長寿は、5歳以上15歳未満の子どもを持つ母親を対象に実施した、子どものオンライン授業・タブレット端末支給に関する調査結果を、9月1日に発表した。
同調査は、5歳以上15歳未満の子どもを持つ母親1109名を対象に、6月16日に行われている。
調査対象者に、子どものオンライン授業経験を尋ねたところ、「ある」という回答は36.3%だった。
子どものオンライン授業について、どう思うかを尋ねた質問では、「満足」が15.8%、「やや満足」が45.7%で、合わせて6割以上の母親がオンライン授業に満足している。
オンライン授業に満足している理由としては、「外出自粛中も習慣的に学習ができた」「家で勉強できるので塾に行く手間も省けて便利だと思いました」「学校や塾に行かなくても、授業が受けられるから」といった意見が寄せられた。
一方、オンライン授業に対する不満点としては、「教科書を読み上げるだけの動画だったから」「通信が不安定だったり、伝えたいことが上手く伝わらなかったりすること」「子どもが全く授業を聴いていなかったから」といった意見が挙がっている。
子どものオンライン授業で、心配していることを尋ねたところ、「子どもが理解できているか」(39.7%)という回答がもっとも多い。以下「集中力が続くか」(28.4%)、「視力低下に繋がらないか」(13.1%)、「授業難易度が適切か」(8.8%)、「学習態度の悪化」(7.3%)が続いた。
タブレット端末の支給が必要だと思うかを尋ねた質問では、「思わない」という回答が27.9%に達している。
タブレット端末の支給が必要でないと思う理由としては、「視力の低下や関係のないゲームやサイトなどを利用する可能性があるので」「タブレットできちんと勉強できると思わないから」「タブレットのほかにもネット環境の整備もしなくてはならないから」「視力が低下するから」といった意見が寄せられた。
子どもへのタブレット端末支給に対する懸念としては、「タブレット依存」(32.9%)が最多で、「視力低下」(30.4%)、「コミュニケーション能力の低下」(12.8%)、「セキュリティ面」(11.4%)、「姿勢の悪化」(7.5%)、「社会性の低下」(2.6%)がそれに続いている。
家庭でタブレット端末やオンライン授業への対策をしているかを尋ねたところ、「はい」という回答は28.7%だった。
具体的な対策の内容としては、「学習環境を整える」(39.6%)がもっとも多く、以下「休憩時間の確保」(29.1%)、「ブルーライトカット」(13.6%)、「セキュリティソフトを使用」(13.0%)、「傾斜版を使っている」(4.4%)が続いている。
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