情報処理学会は、高等学校「情報科」の教員研修や授業等で活用できる動画教材を製作し、7月末から順次、講座として無料で公開している。
2022年度から実施される新高等学校学習指導要領において、共通必履修科目「情報Ⅰ」が新設され、全ての生徒がプログラミング等について学習することとなり、文部科学省から教員研修用教材も公表されている。
動画教材は、実習を伴う研修用MOOC(Massive Open Online Coursesの略で、大規模な公開オンライン講座のこと)教材で、情報処理学会会員の研究者・教員らにより、文部科学省、および情報サービス産業界からの支援、協力を得て製作したもの。教員向け教材は文部科学省「情報Ⅰ」教員研修教材に対応している。
情報処理学会はこの教材を利用する講習を支援し、また、全国の教育委員会などの依頼に応じ、高等学校「情報科」の教員研修への講師推薦も行っている。
教材は、教員研修用教材の「第3章 コンピュータとプログラミング」と「第4章 情報通信ネットワークとデータの活用」に対応した内容。MOOC教材として、CC BY-NC-SA(※)で無償利用ができるように公開される。
教材は「IPSJMOOC プロジェクトサイト」で公開されており、プログラミング実習と解説動画を一体的に利用するものとなる。
- 解説動画:YouTube IPSJチャンネルへのリンク
- プログラミング実習:Google Colaboratory の教材
※知的制作物の共有に関するクリエイティブ・コモンズが策定したライセンスの1つで、下記リンクの表示・非営利・継承の条件に従う限り自由に利用できる。
教材の公開開始予定は以下の通り。
- 7月29日 第3章 1 プログラミング入門
- 8月中旬 第3章 2 アルゴリズム
- 8月中旬 第3章 3 モデル化とシミュレーション
- 10月以降 第4章 1 情報システム
- 10月以降 第4章 2 情報通信ネットワーク、情報セキュリティ
- 10月以降 第4章 3 データベース
- 10月以降 第4章 4 データサイエンスの基礎
- 10月以降 第4章 5 データの分析
なお、本教材の製作・公開にあたり、「未来の学びコンソーシアム(小学校を中心としたプログラミング教育ポータル)」の後援を受けている。
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