カタリバは、同法人が提供する探究プログラム「マイプロジェクト」において、探究学習に取り組む高校生を対象に実施した、実態調査の結果を4月25日に発表した。同調査は、「全国高校生マイプロジェクトアワード2024」に出場した高校生2459名に対して、2024年12月13日〜25日の期間に行われている。
高校生向けの実践型探究学習プログラム「マイプロジェクト」は2013年から実施されており、身の回りの課題や関心をテーマにプロジェクトを立ち上げ、その実行を通した学習を目的とする。
一方で「探究学習」の授業では、「授業案やカリキュラムの設計が難しい」「単なる調べ学習で終わってしまう」などの課題もみられ、カタリバが2023年に行った調査(全国の教員232名対象)では、探究学習を推進する担当者の95%が「課題を感じている」と回答した。
今回の調査は、実際に探究学習に取り組んだ生徒にはどのような変化があり、その経験がどのようなことにつながっているのかなど把握するために実施された。
同調査にあたって、キャリア上の困難に対し前向きに行動できる力である「キャリアレジリエンス」の項目をみると、探究学習に取り組んでいる調査対象の高校生は、社会人と比較して同等、またはそれ以上にキャリアレジリエンスのスコアが高いことが明らかになった。

「マイプロジェクト」における探究学習の経験を通じて、具体的にどのような力が身についたかを尋ねたところ(複数回答)、「主体性」(81.9%)を挙げる回答がもっとも多く、以下「実行力」(71.4%)、「課題発見力」(63.1%)が続いている。

「マイプロジェクト」における探究学習の経験が、進路選択に役立ったかを尋ねた質問では、「とてもそう思う」と「そう思う」を合わせた割合が87.9%を占めた。

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