はじめに
新型コロナウイルスの影響もあり、各企業の時差出勤やリモートワークが格段に進んだという話を聞きます。このような影響は、全国の学校現場にも現れています。生徒を登校させて授業を行うことが難しい学校では、先生が動画を撮って生徒に配信したり、インターネット上で授業を行ったりとさまざまです。ある公立の中学校では、休校中に500本の動画を作成したとの話も聞いています。
では、「話には聞いているけれど、どのようにオンラインの授業をしたらいいかわからない」という方のために、実際の事例も取り上げながら解説していきます。
Web会議システムを利用する
動画を作成しアップロードする方法は、以前の記事でも書きました。今回はリアルタイムで授業やホームルームなどを行う方法を紹介します。これは遠隔教育でよく用いられる方法で、「Web会議システム」を使用します。スマートフォンにもずいぶん前から搭載されていますが、相手の顔を見ながら電話するようなものです。インターネット環境さえあれば、どこからでも授業を受けることができるため、登校する必要もなく、授業を受けることが可能になります。
オンライン授業で、どのアプリを使用するか
現在さまざまなアプリが登場しています。代表例を挙げると「Skype(スカイプ)」でしょうか。これは授業を行うというより、遠隔地の友人と話をする感覚で使われていることが多いと思います。ずいぶん前から存在しているアプリですし、スマートフォンやパソコンに最初からインストールされている場合もありますね。
授業を行う観点から紹介すると、「Google Meet」でしょうか。前回の記事でも紹介した、「G Suite for Education」の中のアプリです。すでに導入している学校も多いとは思いますが、そうであれば明日にでも利用が可能です。ぜひ試してみてはいかがでしょうか。
また「Zoom」というアプリもあります。これも、とても使い勝手が良く、小グループに分ける「ブレイクアウトルーム」や録画機能などが使いやすいかと思います。
ここからは、実際の授業事例(高校・国語)をいくつか紹介していきます。ちょっと応用編になるかもしれませんがお付き合いください。