日本マイクロソフトは、「GIGAスクール Windows PC 導入展開パック」を、パートナー企業と連携して7月15日より無償で提供開始した。「Microsoft 365 Education GIGA Promo(以下、GIGA Promo)」および「GIGAスクール構想対応PC」を導入する自治体・教育機関が対象となる。
「GIGAスクール Windows PC 導入展開パック」(以下、本サービス)は、1人1台の学習者用端末の導入とキッティングのコストおよび工数を劇的に軽減する、無償の端末展開支援サービス。
本サービスを活用することで、端末のインストール作業時間を1台につき約40分短縮できる(導入パートナー企業の実測値に基づくデータより)。
また販売パートナーが提供する初期設定ファイルを使用することで、端末の登録ならびに校内で利用されるWi-Fi設定などが自動化され、設定時間を1台につき約20分短縮することができる。
以上のデータから、学習者用端末の導入数を市部平均(政令指定都市を除く)7950台の納入とした場合、合計で約7950時間におよぶキッティング工数とその人的費用の削減が可能になるとされる。
本サービスの具体的な提供内容は以下の通り。
アカウント作成支援
全国の教育委員会の要望に合った初期アカウントが、「GIGA Promo」に含まれる「Azure Active Directory」上に無償で作成されるとともに、「Microsoft Teams」を活用したリモート支援も行われる。
端末管理ツールの初期設定支援
「GIGA Promo」に含まれる端末管理ツール(MDM)「Intune for Education」に対し、初期設定が無償で実施される。これにより現場で実際に作業にあたる人的リソースと工数が削減され、端末導入展開作業をサポートする。
Wi-Fiなど端末に対する設定ファイル作成支援
「Azure Active Directory」への端末の登録や校内で利用されるWi-Fi設定など、学習者用端末に対する設定ファイルが用意される。この初期設定ファイルを書き込んだUSBメモリを挿入し、端末の電源をONにするだけで各種設定を自動で行えるようになる。
導入時におけるアプリケーションの更新・インストール支援
Windows 10最新の機能更新プログラムが適用済み、かつ「Microsoft 365 Apps(旧Office 365 ProPlus)」がインストール済みの端末が用意される。これにより導入時のアプリケーションの更新・インストール時間が大幅に削減される。
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