アディッシュは、子どものいじめや悩み事を学校に連絡できるいじめ匿名連絡サイト「スクールサイン」の、2019年度の集計を、5月28日に発表した。
2019年度に「スクールサイン」に寄せられた声のうち、もっとも多かった内容は「いじめ」(22.4%)で、以下「学校生活」(15.6%)、「学校や教員への苦情・不満」(13.8%)が続く。「いじめ」の連絡は、前年(33.7%)よりも減少しているが、もっとも件数が多かったことから、子どもがいじめの解決支援を学校に求めていることがうかがえる。
「学校生活」については、学内外での校則違反や不適切行為などの増加によるトラブルや生活態度に関する内容が寄せられた。
「スクールサイン」への連絡元を、本人/第三者別に「いじめ」「いじめを含む投稿全体」で分けると、「いじめ」は第三者からの連絡(63.6%)が多くを占めている。また、「いじめを含む投稿全体」では本人からの連絡(18.3%)が、前年度から3.8%増えた。
曜日別連絡割合では、月曜日~金曜日の平均が約17%で、土日(約8%)より多く利用されている。曜日別では木水火曜日の順に連絡件数が多いことから、1週間が始まってからその週の半ばまでに起こったことを学校に連絡するケースが多いことが予想される。
時間帯については、下校時と考えられる16時台で上昇し、帰宅した21時台がピークとなっており、下校後の自宅の自室など、匿名性が担保された環境で利用できる時間帯に多く使用されている。
一方で、授業中と考えられる8時~15時台の割合が前年度より約15%増えているのは、ICT端末の普及などによって、在校時間中の利用が増えていることに起因すると考えられる。
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