複数のツールを組み合わせて、各家庭のデバイス環境に対応
――もともとの貴塾の指導・運営形態はどのようなものだったのでしょうか。また、今回のコロナウイルス感染拡大をうけて、どんな対応をされましたか。
寺山卓さん(以下、寺山さん):弊塾は「自立型」の集団学習の形態で、対象は小学生から中学生(高校受験生)までです。座学や講義など受け身の授業形式ではなく、演習に特化した学習体制です。
3月より個別かつ短時間の指導に切り替え、緊急事態宣言が出された4月から全面的にオンライン指導に移行しました。
――オンライン授業に迅速に切り替えられたようですが、設備・環境などの準備は整っていたのでしょうか。
寺山さん:以前から指導報告、入退室、保護者へお知らせなどの連絡に「Comiru」というアプリを使っていました。そのComiruからオンライン授業に対応した「ComiruAir」がリリースされたのですぐに導入を決めました。
当初、ComiruAirはパソコンのみの対応だったので、環境が整わないご家庭もありました。スマートフォンのみのご家庭にも対応すべくZoomとLINEを併用することで、ほぼすべての塾生がオンライン上で受講できる体制ができました。授業では指導者は同じ時間に3ツールを起動し、同時に行いました。
とはいえ、急な授業スタイルの変更だったので、どのような形がうちの塾の方式にあうのか手探り状態での出発でした。