paizaラーニング 学校フリーパス
「paizaラーニング」は1,000を超えるプログラミング学習動画や複数言語に対応したオンラインプログラム実行環境、および100問を超えるプログラミング練習問題(2019年9月現在)から成り立っています。コンテンツは日々更新されており、現在も増え続けています。
しかし、これら学習教材は一部を除き月額1,000円程度のサブスクリプション型の有料プランとして提供しています。またその支払いにはクレジットカードが必要であることから、高校生以下の生徒や児童は使用が非常に困難でした。
大学生以上の学生についても、日々の生活費をアルバイトなどでまかないつつ、新たに学習教材への課金を毎月行うのは、(比較的安価とはいえ)大変であろうという思いもありました。
ITエンジニアの必要性が叫ばれており、プログラミング教育の必修化も始まります。我々はこの気軽に最新のプログラミングが学べる素晴らしい(と我々が考える)学習教材をできるだけ多くの若い方々に届けたい。一部の限られた学生・生徒のみに提供することで、教育格差の一端をぼくたちが担ってしまうのは望ましくないと考えました。
ぼく自身、以前に専門学校の教官としてプログラミングの授業を担当していたことがあり、その準備の大変さや一斉授業の困難さは理解しているつもりです。新たに導入されるプログラミング教育を担当することになった先生方のご苦労、ましてやそれを専門ではない先生が担当されたときの負担は計り知れないと思います。
プログラミング学習サービスの提供者として、このような状況に対して何か手助けできることがあるのではないか。ぼくたちのサービスを、教育者不足や地域・環境に起因したIT教育の機会格差の是正、先生たちに課される授業準備の軽減に役立てられないか。そう考えるようになりました。
幸いにもぼくたちはプログラミング学習サービスの他に、paizaブランドとして就職・転職サービスも運営しています。paizaラーニングで学んでくれた学生・生徒・児童たちが、いつの日かpaizaのことを思い出し、このサービスを使ってより良い職に就いてもらえるならばそれで良いのではないか。そして、みなさんのプログラミング学習の原風景がpaizaとなるなら、ぼくたちにとってそれはとても喜ばしく、素敵なことなのではないか、と。
そういった思いもあり、学生・生徒・児童、そしてそこで教鞭をとる先生たちに対して、2019年8月、ぼくたちはpaizaラーニングの全講座を完全無料で提供することを決めました。この施策は「学校フリーパス」と呼ばれ、学生・生徒・児童に対し全動画閲覧可能となるクーポンコードを提供するものです。
対象の学校、もしくは先生からの申し込みにより、全動画閲覧可能な権限を学習者に付与するクーポンコードを発行します。これを先生へとお渡しするので、先生から教え子たちへと展開してもらい、そしてそれぞれがこのクーポンコードを入力し、適用することにより、年度末(3月末日)までpaizaラーニング全動画の閲覧が可能となるのです。もちろん翌年度も申請頂ければ無料でお使いいただけます。