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「脳機能教育」がEdTechの可能性を広げる――ワシントン大学「Brain Awareness Week」体験ルポ

ブレインテック×EdTechの可能性 第5回

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2019/04/16 07:00

 前回の記事でご紹介した米ワシントン大学「Center for Neurotechnology」エグゼクティブ・ディレクターであるチャドラー博士のお誘いで、同大学で3月5日に開催された子ども向け脳教育プログラム「Brain Awareness week(BAW)」を取材させて頂きました。

チャドラー博士と子どもたち
チャドラー博士と子どもたち

アメリカの脳研究の祭典「Brain Awareness Week」

 最先端の脳科学と脳の機能を学ぶために、全米中の教育機関に呼びかけて毎年3月に開催されているBAWは、アメリカにおける脳機能に関する研究への助成事業で知られるThe Dana Foundationが始めた脳研究の祭典です。同大学でも毎年関連行事が行われていますが、今年はシアトル周辺の高校生までの子どもたちと教育関係者ら、約850人がイベントに参加しました。

基調講演の様子
基調講演の様子
ワシントン大学
ワシントン大学

脳はどのようにモノを認知するのか?

 イベントはチャドラー博士の講義と体験学習の二段式で実施されました。体験学習はもちろんのこと、講義の間も実験型ゲームを加えながら進められ、会場に集まった子どもたちは大盛り上がりでした。

 行われた講義中の実験を1つ紹介しましょう。まず、子どもたちは図1を見て、そこに並べられたタイルの色を答えていきます。

図1
図1

 次に答えるのは図2の色。ここではタイルの色が、色の名称表記に置き換えられていることが分かります。ここまでは、それが何色なのかをすんなりと答えられる人がほとんどです。

図2
図2

 ところが図3を見せられると、人は途端に色の名称を答えにくくなります。それは文字に書かれた色と、文字に使われた色が異なるためです。色だけを認識したくても、視覚を通して得た文字の情報が脳に同時に伝わるため、混乱してしまうことがこの実験では分かります。このように簡単なゲームを使って、脳に伝達される情報が視覚や聴覚によって影響を受けてしまうことを子どもたちは約1時間の講義で学びました。

図3(提供:Center for Neurotechnology)
図3(提供:Center for Neurotechnology)

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著者プロフィール

  • 株式会社メディアシーク(カブシキカイシャ メディアシーク)

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