プラスアルファ・コンサルティングは、統合型スクールマネジメントシステム「ヨリソル」において、災害発生時に生徒や教員の安否確認を迅速かつ効率的に行うための「安否確認機能」の提供を開始したことを、10月23日に発表した。

近年、地震や豪雨などの自然災害が頻発しており、教育機関においては、災害発生時に生徒および教員の安全を確保し、安否状況を迅速かつ正確に把握することが極めて重要となっている。しかし、従来の電話や個別のメールによる連絡網では、情報伝達に時間がかかるほか通信環境の影響により安否確認が困難になるケースも少なくない。
このような課題に対応するため、ヨリソルでは、気象警報と連携して安否確認通知を自動化する新機能を開発した。同機能により、災害発生時の初動対応を迅速化し、安否状況をリアルタイムで把握できるようになることで、教員の負担を軽減し、学校全体の事業継続計画(BCP)対策を支援する。また、ヨリソルはスマートフォンアプリにも対応しており、LINEやアプリプッシュ通知を活用することで、生徒および教員の状況を迅速かつ正確に伝達し、安心を提供する。
ヨリソルにおける安否確認機能の概要は次のとおり。
気象警報と連携した安否確認の自動配信
気象庁が発表する震度速報や気象警報などをシステムが自動で検知し、事前に設定された条件(例:「震度5強以上で、対象エリアの生徒・教員に通知」)に基づいて、災害発生時に対象者へ安否確認のメールやSMSを自動で配信する。これにより、災害発生直後の混乱時でも、迅速かつ漏れのない安否確認が可能となり、学校側の負荷軽減と初動の遅れを防止する。
ログイン不要の簡単な回答とリアルタイムでの状況把握
安否確認の通知を受け取った生徒や教員は、メール・SMS本文に記載されたURLをクリックするだけで、ヨリソルへのログイン不要で、自身の安否状況や出勤の可否などを簡単に回答できる。回答内容は即座にシステムに反映され、管理者はリアルタイムで安否状況を一覧で確認可能。これにより、未回答者も一目で把握できるため、迅速な次の対応につなげることができる。
柔軟な配信設定とリマインド機能による確実な安否確認
送信対象者は、エリア・学部・学年などの属性情報をもとに柔軟に設定することができる。また、短時間に複数の災害が発生した場合の再送信間隔の設定や、未回答者へのリマインド通知の自動送信機能も備わっており、回答率の向上を促進する。これにより、全生徒・教員の安否状況をより確実に把握するための体制構築を支援する。

ヨリソルは、教育データの見える化から志願者管理、成績、学習記録、出欠、LMS、授業評価アンケート、退学・不登校の予兆検出、教員のタレントマネジメント機能まで、教育機関に必要な機能をワンプラットフォームで提供することを目指す統合型スクールマネジメントシステム。散在する教育データをひとつにつなげ、幅広い角度でのデータ分析・活用により「教育DX」を支援している。
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