僕と私とは、大学進学を志望する全国のZ世代300名を対象に実施した、「大学選び」に関する意識調査の結果を8月29日に発表した。同調査は、7月29日〜8月7日の期間に行われている。

調査対象者に、大学選びで重視していることを尋ねたところ、「学部・専攻の内容が自分の興味に合っているか」(57.0%)の回答がもっとも多かった。「偏差値や大学の知名度・ブランド力が高い」(37.3%)や「キャンパス・施設が魅力的」(34.0%)を大きく上回っている。一方で、「自宅から通える・立地がよい」(44.7%)、「学費・生活費が安い」(35.7%)といった、現実的な条件を挙げる回答も多くみられる。

知名度が高くない大学でも、進学したいと思える理由を尋ねた質問では、「学びたい分野・専攻が明確にある」(29.3%)、「学費・生活コストが安い」(30.0%)、「自宅から近く安心して通える」(30.7%)といった現実的な条件に加えて、「おしゃれなキャンパスや充実した施設」(24.3%)といった要素を挙げる回答も寄せられている。
一方で、「有名企業への就職実績がある」(22.3%)、「自分の志望業界への就職実績がある」(21.7%)、「資格取得の支援が手厚い」(19.7%)といったキャリア面での利点を挙げる回答も目立ったほか、「学生同士や教授との距離が近く、人間関係がよさそうだから」(19.7%)という回答もみられた。

大学の情報を調べる際に、「本当はこういうことが知りたい」と思う情報としては、「自分に似たタイプの学生が多そうか、なじめそうかどうか」(30.3%)、「授業の雰囲気や教授のキャラクター」(28.0%)といった、人間関係やキャンパスの空気感に関する回答が上位となっている。
Z世代は、大学選びが偏差値や知名度といった従来型の基準による進学先の決定ではなく、専攻内容や人間関係、キャンパスの雰囲気を含めた「自分らしく過ごせる環境の選択」へとシフトしていることがうかがえる。

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