富士ソフトは、同社が提供する教育メタバース「FAMcampus(ファムキャンパス)」が、奈良県の不登校支援事業「公設フリースクール『ならコネクト』」内に設置されたオンラインスクール「Cocoro キャンパス」に採択されたことを、7月23日に発表した。

文部科学省の調査によると、2023年度の小中学校における不登校の児童生徒数は34万6482人で過去最多となり、11年連続で増加している。文部科学省は「誰一人取り残されない学びの保障に向けた不登校対策(COCOLOプラン)」や「不登校・いじめ緊急対策パッケージ」を取りまとめるなど、不登校支援は依然として重要な課題となっている。奈良県でも2023年度の公立小中学校における不登校の児童生徒数は3447人にのぼる。
富士ソフトは、2022年にFAMcampusの提供を開始し、不登校支援における活用に取り組んできた。この度、Cocoro キャンパスへ採択されたことにより、子どもたちに新たな学び・交流の機会を提供し、社会的自立を支援する。同社は、FAMcampus上に子どもたちをサポートする不登校支援専門員を配置したり、コミュニケーションのきっかけとなるイベントを毎月企画・実施したりしていく。
富士ソフトが提供する「不登校支援パッケージ」は、学びの場となる「メタバース」に加え、子どもたちの特性に配慮した「カリキュラム」、専門性を備えた「講師」、子どもたちに寄り添いサポートする「不登校支援専門員」で構成される。
また、人的リソースの確保や、不登校支援に関する知識・ノウハウの蓄積が十分でないといった課題を抱える自治体に対して、同社は企画立案から体制構築、日々の運営支援までをサポートする。自治体と連携しながら、不登校支援の実現に向けた取り組みを幅広く支援している。
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