コクヨは、2024年から推進している埼玉県戸田市教育委員会との協働事業、戸田型PBL(課題解決型学習)に関する実証レポートを、7月18日に同社のWebサイトにて公開した。

戸田市教育委員会は、市内の公立小中学においてPBL(Project-Based Learning:課題解決型学習)を推進している。その一環として、2024年からコクヨ、富士電ITソリューションとの共同での実証事業を行ってきた。この実証事業は戸田型PBL授業を支える教育環境の構築を目的としており、2024年8月には、戸田市立美女木小学校にて「わくわくラボ」を開設して運用をスタート。実証期間は2026年3月末までを予定する。
実証にあたっては、コクヨと戸田市立美女木小学校の教職員が参加するワークショップを開催し、PBL教室として必要な要素を抽出した。その結果に基づいて、同校の既存教室であるメディアルーム(パソコン教室)を、PBL教室「わくわくラボ」として整備した。「わくわくラボ」には、コクヨの家具商品(「Any way」シリーズ)のほか、電子黒板・モバイルディスプレイ、高速3Dプリンタ、AI追尾カメラといったICT機器を配置している。
その結果「わくわくラボ」では、「プロジェクトワーク」「プレゼンテーション」「自学習・コミュニケーション」といった学習場面に応じて自由にレイアウトを変化させ、さまざまな授業スタイルや学び方に対応できる教室環境を実現した。

2024年度は278コマの授業が実施され、国語・算数・理科・社会・外国語・図工・総合・道徳などさまざまな教科で活用されたという。
その後、実証の第一段階の効果測定として、「わくわくラボ」を使用した教員と児童にアンケートを実施。今回の実証レポートでは、同校のプロジェクトメンバーである教員たちがどのように新しい教室環境を考えたか、利用した児童の感想はどうだったかというインタビューをレポートとして公開している。
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