日本文化教育推進機構は、ブックオフグループホールディングス(以下、ブックオフ)と共同で、全国の小中学校・学童・フリースクールなどを対象に、2025年度の「学校ブックオフ」プロジェクト実践校を募集する。
同プロジェクトは、リユースについて子どもたちが楽しく学びながら社会貢献できる体験型プログラム。教材はすべて無料で、「マイバック作り」「査定体験」「店舗体験」の3つのプログラムから、学校の事情に合ったものを、好きな時数で実践できる。2025年度は、120クラス限定の募集となる。

プログラム(1)へんしんマイバック!~モノを大切にしよう~
3Rについての理解を深めた後、「モノの寿命を延ばそう」をテーマに、家にある着なくなったTシャツを持ち寄り、1人1つずつTシャツをリメイクして針と糸を使わずにマイバック(エコバック)を作るプログラム。リユースとは何かを体験を通して深められ、ゴミ処理、資源、環境問題に関連する「理科」「社会」などの単元での実践にも適している。
- 対象:小学3年生~中学3年生(学童クラブ、特別支援学校、フリースクールなどを含む)
- 教科:総合学習/家庭科/社会科/理科
- 時数:2時間・3時間のいずれかより選択
- 枠組み:教員が授業
- 教材:指導用スライド(動画入り)、ワークシート、指導案
プログラム(2)査定体験~本の価値が決まるまで~
子どもたち自身が「査定体験」を通じてリユースを学ぶプログラム。自力で本を査定し、その金額と根拠をオンライン授業を通して、ブックオフのスタッフにプレゼンする。その後、ブックオフスタッフが「正しい査定段階」と「査定方法」「本の扱い方」について伝授。子どもたちは、ブックオフがなぜ「値段がつけられない本」も無料で引き取るのかについて疑問を持ち、その本が100%リサイクルされていることを知り、企業が「循環型社会」を支えていることを経験的に学べる。
- 対象:小学4年生~中学1年生(学童クラブ、特別支援学校、フリースクールなどを含む)
- 教科:総合学習ほか
- 時数:3時間・4時間のいずれかより選択
- 枠組み:教員が授業+オンライン授業(Web会議システムを用いた授業)
- 教材:指導用スライド(動画入り)、ワークシート、指導案
プログラム(3)店舗体験ブックオフチャレンジ!~地球環境を守るために~
査定技術を学んだ後、その技術を活かして学校でリユースショップを開くプログラム。「仕入れ」「広報」「営業」「経理」など、店を開店するためにはどのような仕事が必要かを子どもたちがグループごとに企画する。子どもたちは体験を通して、クラスメイトと楽しみながらリユースを学ぶのと同時に、働くことの大変さと工夫、その意義についても学んでいく。
- 対象:小学4年生~中学3年生(学童クラブ、特別支援学校、フリースクールなどを含む)
- 教科:総合学習ほか
- 時数:6時間・8時間のいずれかより選択
- 枠組み:教員が授業+オンライン授業(Web会議システムを用いた授業)
- 教材:指導用スライド(動画入り)、ワークシート、指導案
「学校ブックオフ」プロジェクトの特徴
教材データ、指導案、ワークシート、学校ブックオフで使用する仮想通貨「ブッカ」、店舗のぼり制作用のロゴデータなどの教材データ、ツール一式を無料で提供している(教材はすべてデジタルデータ)。なお、プログラム(3)の店舗体験の際、本が足りない場合は、ブックオフより寄贈することもできる。

また、プログラム(2)(3)では、オンライン授業で学級とブックオフ店舗スタッフがつながり、子どもたちが活動を通して課題に思ったこと、乗り越えたいこと、解決したい疑問などを、実際の店舗スタッフに聞ける。
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