スタディポケットは、高知県教育委員会が主導する「AI学習支援アプリ導入促進事業委託業務」のもと、県内23校の公立中学校生徒2623人と教職員364人を対象に、学校向け生成AIクラウド「スタディポケット」の導入が決定し、6月よりサービス運用を開始したことを7月29日に発表した。また、各校の教員を対象とした操作研修などのサポートを実施している。

同実証では、生成AIを活用した学習支援アプリを高知県の公立中学校・義務教育学校(後期課程)に実証的に導入し、個に応じた学習支援を実現することで、生徒の学習に関する不安や悩みの解消を図るとともに、授業と授業外学習を切れ目なくつなぐシームレス化の促進や、「主体的に学習に取り組む態度」や「思考力・判断力・表現力」の育成につなげることを目的としている。
実証対象校は、馬路村立馬路中学校、香南市立夜須中学校、香南市立香我美中学校、香南市立野市中学校、香美市立香北中学校、南国市立鳶ヶ池中学校、南国市立香南中学校、いの町立神谷中学校、いの町立吾北中学校、仁淀川町立仁淀中学校、津野町立葉山中学校、津野町立東津野中学校、中土佐町立大野見中学校、中土佐町立久礼中学校、四万十町立窪川中学校、四万十市立中村中学校、土佐清水市立清水中学校、宿毛市立小筑紫中学校、黒潮町立佐賀中学校、三原村立三原中学校、高知市立城東中学校、高知市立鏡中学校、高知市立義務教育学校土佐山学舎の23校。
スタディポケットは、学校現場のために開発された生成AIの統合クラウドサービス。教員向け製品の「スタディポケット for TEACHER」、生徒向け製品の「スタディポケット for STUDENT」の2種類を展開しており、生徒向けには直接的に答えを教えない「探究チャット」やそのほか学習に使えるテンプレート、教員向けには校務支援のテンプレートを数十種類プリセットしており、自由に作成、校内で共有するなど、使いやすいようにカスタマイズすることも可能となっている。

生徒版の画面イメージ。
すぐには答えを教えない「探究チャット」など、学習場面で活用できる機能を搭載。

教職員版の画面イメージ。
学校現場の業務に特化した校務・教務のテンプレートを数十種類搭載。
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