コトバンクは、英語音読クラウド「リピートーク」に搭載された新機能「AIパフォーマンス(AIP)」が、広島県・修道高等学校において導入されたことを7月25日に発表した。

修道高等学校では、これまでオーストラリア研修の選抜に際し、主に参加理由書の提出と筆記試験を実施していた。スピーキングテストを実施する必要性は感じていたものの、準備や評価に多くの時間を要し、運営負担が大きいことが課題となっていた。
今回導入されたAIパフォーマンスは、生徒がAIと英語でロールプレイ形式の会話を行い、その内容をAIが即時に評価する仕組みである。評価結果には、CEFR準拠のスコアやWPM(話速)、文法の正確性、表現の自然さなどが含まれており、これらの指標を合否判定に活用することで、選抜試験の公平性と効率性が向上した。
今回の選抜試験では、文部科学省が定める3観点より、「知識・技能(正確性)」「知識・技能(発話量)」「思考力・判断力・表現力」に基づくルーブリック評価が用いられた。ルーブリックとは、評価の基準を明文化し、評価者間のばらつきを抑えるための表形式の指標。今回のケースでは各ルーブリック評価において、A(2点)・B(1点)・C(0点)の3段階で、どの程度目標を達成しているかを具体的な行動や発話の質で判断した。これにより、生徒のスピーキング力を多面的かつ客観的に評価することが可能となり、従来の主観的な印象評価に比べて高い透明性と再現性を実現した。
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