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小中学生の保護者、35.8%が自身の行動を「教育虐待かも」と思った経験あり【「塾選ジャーナル」調査】

 DeltaXは、同社の運営する塾選びサービス「塾選」が実施した、「教育虐待」に関する調査の結果を12月17日に発表した。同調査は小学生または中学生の子どもを持つ保護者を対象として10月に行われ、500名から有効回答を得ている。

 調査対象者に、これまでの子育てで自身の発言や行動が「教育虐待かもしれない」と思った経験があるかを尋ねたところ、「ある」という回答が35.8%に達した。

 「教育虐待かもしれない」と思った経験があるという人にその理由を尋ねたところ、おもに以下の内容になっている。

  • 脅し文句や条件づけで子どもをコントロールしてしまったから
  • 親自身の焦りや不安で子どもを急かしてしまったから
  • その場の感情に任せて強く叱りすぎてしまったから
  • 自分の価値観や理想を子どもに押し付けてしまったから
  • 子どもの努力よりも結果を求め、要求ばかりしてしまったから

 「脅し文句や条件づけで子どもをコントロールしてしまったから」に分類される回答としては、「脅し文句を言ってしまった『これ(宿題など)をしないと○○しないよ』などと脅すような言い方をしてしまった」「なかなか宿題をしようとしないため、やるまで○○買ってあげない、と制限をつけてしまう」などが寄せられている。

 「親自身の焦りや不安で子どもを急かしてしまったから」に分類される回答としては、「テスト期間中に勉強量が足らない気がして『今やらないと時間ないよ!』などと焦らすことをいってしまった」「家庭学習で無料プリントを印刷し、1日何枚が目標と言いながら、できなかった日は『学校についていけなくなるよ』と強めに言ってしまった」などが寄せられている。

 「その場の感情に任せて強く叱りすぎてしまったから」に分類される回答としては、「普段宿題もやらずに遊んでばかりいたので、勉強はやったのか、早くやりなさいと強制してしまった」「本人が宿題をせずに長時間遊んでいるのを見てキツく叱り飛ばす時。怒鳴ってしまったとあとで反省した」などが寄せられている。

 「自分の価値観や理想を子どもに押し付けてしまったから」に分類される回答としては、「自分の思いや考えを子どもに思い通りにさせようとしていること」「子どものためにと思い、勉強面や生活面で指示を出してしまい、思い通りにさせてしまったと思ったことがあります」などが寄せられている。

 「子どもの努力よりも結果を求め、要求ばかりしてしまったから」に分類される回答としては、「褒められなかった。テストで頑張ってある程度の点数が取れたのに、褒めずに『もっともっと』と言ってしまう」「子どものことをほめず、『なんでこのくらいできないのか』と叱責してしまう」などが寄せられている。

 そのほか、周囲の人の発言や行動で「それは教育虐待では……」と感じたことを尋ねたところ、

  • 子どもの意思に反する強制
  • 成績や結果への過度なプレッシャー
  • 罰として生活を制限する行為

といった共通するエピソードが寄せられている。

 「子どもの意思に反する強制」については、「子どもの進みたい進路を無視して、親の進ませたい進路に子どもを進ませている」「子どもが希望していないのに受験すること」「公立中学に行きたいと言ってる子どもが受験塾に通わされている」などがある。

 「成績や結果への過度なプレッシャー」については、「100点以外は認めない。100点を取って当たり前な家庭」「テストの点数が90点以下だと家に入れない」「テストでいい点を取らないと怒られること」などがある。

 「罰として生活を制限する行為」については、「テストが悪いと1か月友だちと遊ぶのを禁止している」「子どもの遊ぶ時間を減らして、勉強ばかりさせること」「課題を終わらせるまで食事を与えない」などがある。

 これらの調査結果を受けて、保護者が不安を感じた際に「自身の行動をどこから振り返るべきか」について、以下の3点を挙げている。

  • 「子どもの意思や気持ちを聞けていたか」を振り返る
  • 「親自身の不安・期待が強く出すぎていなかったか」を振り返る
  • 「子どもの心身の負担が大きくなっていなかったか」を振り返る
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https://edtechzine.jp/article/detail/13377 2025/12/18 16:00

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