アディッシュとアディッシュプラスは、全国の学校と連携し、生成AIを授業モデル構築の基盤とする新しい学びの創出に向けた実証プロジェクトを2026年4月より開始することを、12月17日に発表した。
同プロジェクトは、教育DX政策の加速を背景に、生成AIを単なる道具ではなく「授業モデルを生み出す基盤」として位置づけ、理論と実践を往復しながら、教育現場と専門家が協働して未来の授業像を探る共同研究である。授業設計および成果の総括は任意団体である教育生成AI研究会が担い、実証後には成果データを同研究会名義で公表する予定。
教育生成AI研究会は、アディッシュとアディッシュプラスが発起人となり2024年10月に発足。教育・デジタル・生成AIに関与する5名の有識者を委員会メンバーに迎え、教育分野における生成AIの可能性と課題の探究を通じて、新しい教育モデルの開発・提供することを目的としている。
学習理論・教育心理学・情報教育を背景に、デザイン思考的プロセス(観察→洞察→概念化→試作)を取り入れた授業の在り方を探求しており、同プロジェクトはで、この知見を現場の実践と統合し、AIを手がかりに、仮説を立て、考えを組み立て、表現へとつなげる学習プロセスを実現する、より創造的な授業モデルを共創することを目的としている。
さらにアディッシュとアディッシュプラスが全国の学校との接点・現場理解を生かし、実証フィールドを形成。教育生成AI研究会が授業モデルの設計と成果分析を担い、「理論に基づく設計」と「現場を踏まえた実践」を往復させる共同研究として推進する。
実証では、元文部科学大臣政務官・AIエンジニアの村井宗明氏が開発した「授業専用AI」や「情報リテラシー・情報教育ツール」を活用する。生成AIは主役ではなく、授業づくりを支える「伴走者」として位置づけており、生徒がAIに正解を求めるのではなく、AIを手がかりに自分の考えを「創造」する学びを重視する。
実施にあたっては、全国の中学校および高等学校へ参加を呼びかけ、各校の課題や教科、授業目標を踏まえたうえで、教育生成AI研究会によるデザイン思考を取り入れた授業モデル設計を設計する。実証授業を実施し、授業後の振り返り・改善・成果分析を経たうえで、教育生成AI研究会が成果データを分析・公表し、生成AI授業モデルを提供する流れとなっている。
今後は、DXハイスクールや自治体教育DXとの連携強化や、実証の対象教科の拡大(探究・情報・国語・社会科など)、理論×実践で検証された授業モデルの体系化、生徒の創造性・批判的思考を育む授業デザインの高度化、全国規模の研究発表・教員研修への展開、学校間で共有可能な授業モデルのパッケージ化、エビデンスに基づく生成AI授業モデルの確立などを進めるとしている。
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