Institution for a Global Societyは、未就学から小学校低学年の子どもを対象とした「気質(生まれもった特性)」測定の新サービス「First GROW(ファースト・グロー)」の提供を、7月より開始したことを7月28日に発表した。

同サービスは、保護者や保育者がスマートフォンなどで回答するアンケートを通じて、子どもの特性を8タイプに分析。その結果を、園や家庭、学童・習い事教室などの現場に応じたレポート形式で提供し、子どもの特性に応じた声かけや接し方のヒントを届ける。職員と保護者が共通の理解を持つことで、子どもの育ちを一貫して支える「チーム保育」の実現を支援する。
例えば「落ち着きがない」は「好奇心旺盛」、「人見知りが激しい」は「慎重で観察力が高い」など、子どもの行動の背景には、生まれ持った特性が影響していることがある。First GROWは、子どもの行動を「良い・悪い」で評価するのではなく、その奥にある特性を科学的に捉える視点を提供する。生まれ持った特性という「その子らしさの原点」を理解することで、職員や保護者が、子どもの可能性を引き出す関わり方を見つけられるようになる。
保育園・幼稚園などにおいてベテラン職員が培ってきた「子どもを見る力」は、多くが経験に基づいた暗黙知である。First GROWは、その暗黙知を形式知に変え、チームで共有可能にする。特に経験の浅い若手職員や中途入職者、パートタイムスタッフにとって、First GROWは「子ども理解のベース」として活用できる実践的なツールとなる。
測定・分析方法は、保護者へのアンケート(35問・約5分、スマートフォン・タブレット・PCを利用)を実施し、レポート提出(施設向け、保護者向けの2種類)が行われる。価格は目安として1施設あたり10万円から。
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