プラン・インターナショナルは、2025年時点の現役文系大学生を対象に実施した、「プログラミング・コンプレックス」に関する調査の結果を4月2日に発表した。あわせて、文系女子学生を対象に、ICTの魅力を学ぶ機会を提供するイベントを4月24日に実施する。
同調査は、ICT分野でのジェンダーギャップを縮めて、女性がテクノロジー関連の教育やキャリアに進むことを促進する国際デー「国際ICTガールズ・デー」を前に2月18日〜3月6日の期間に行われ、1034名から回答を得ている。
調査対象者に、プログラミング教育が必修化された世代が社会に出たときに、どのような変化が起こると思うかを尋ねたところ(複数回答)、「職場のデジタル化が進む」(35.8%)、「下の世代の考えに刺激を受ける」(27.5%)といった回答が上位を占めた。

プログラミングのようなITスキルを学ぶことへの心理的ハードルについて尋ねた質問では、心理的ハードルを「感じる」とする回答(「非常に感じる」と「ある程度感じる」の合計)が71.8%を占めている。また、小中学生でITスキルを学ぶα世代について、どう感じるかを尋ねたところ(複数回答)、「自分たちが置いていかれそうで不安」(32.2%)、「羨ましい」(31.4%)といった回答が寄せられた。

小中学生の頃に、プログラミングのようなITスキルを学んでいないことが、就職やキャリアに影響すると思うかを尋ねた質問では、「影響があると思う」とする回答(「非常に思う」と「やや思う」の合計)は55.6%となっている。さらに、プログラミングのようなITスキルを学んでいたら、高校や大学の進路が今と変わった可能性があると思うかを尋ねたところ、「変わった可能性がある」とする回答(「非常に思う」と「やや思う」の合計)が47.1%となった。

今からでも、プログラミングのようなITスキルを学んでみたいと思うかを尋ねた質問では、「学びたい」とする回答(「非常に思う」と「やや思う」の合計)は53.9%となった。また、プログラミングのようなITスキルを学ぶことで、将来どのような可能性が広がると感じるかを尋ねたところ(複数回答)、「ITやデジタル分野に強くなる」(46.1%)という回答のほか、「幅広い職業選択が可能になる」(35.9%)、「高収入の仕事を目指せる」(26.7%)が上位を占めた。さらに、理系企業といった就職先の選択肢が広がるとする回答が56.9%に達している。

なおプラン・インターナショナルでは、4月24日17時〜19時30分に「国際ICTガールズ・デー」に合わせた文系女子学生向けのイベント「ICTを味方につけて、私の未来をひらく」を、P.O.南青山ホール(東京都港区)にて開催する。
同イベントは、プログラミング必修化前最後の世代である女子学生を対象に、デジタルや理系分野に対するバイアスを軽減して、自身の好きなことに挑戦できる環境を後押しすることを目的として行われる。
当日は、タレントの高山一実氏をゲストに迎え、「妹世代へのエールと私のICT体験」をテーマにスペシャルトークセッションを実施する。ICTに触れるきっかけとして「プログラミングワークショップ」の実施や、ICT関連企業による対談コンテンツも予定している。
参加費は無料だが、参加にあたっては事前申し込みが必要となる。定員は90名。

この記事は参考になりましたか?
この記事をシェア