ソリトンシステムズは、多くの教育機関で導入実績のある国産クラウド型フィルタリングサービス「Soliton DNS Guard」において、Chromebookの全通信を保護する新機能の提供を、4月3日に開始する。
近年の教育機関では、GIGAスクール構想のもと全国の小中学校で1人1台の学習端末が導入され、その中でもChromebookは広く採用が進んでいる。特に現在は、GIGAスクール構想 第1期の端末リプレイスとさらなる利活用を目的とした第2期が進められており、Webフィルタリングの導入は不可欠なセキュリティ対策とされる。
「Soliton DNS Guard」は、通信パフォーマンスに影響を与えない、DNS型フィルタリングの国産クラウドサービスとなる。教育機関向けのライセンスとして「Soliton DNS Guard for Education」があり、高いスキルを必要とせず運用可能なため、人員が限られる教育現場に適している。Chromebook、iOS/iPadOS、Windows、Android、macOSに対応し、時間ごとのポリシー制御機能によって学習外での過度な端末利用を制限できる。
今回の新機能では、学習アプリや動画アプリの利用時も不適切なコンテンツや危険なサイトへのアクセスを防ぎ、より安全な学習環境を実現。Chromebookにおいて、包括的なフィルタリングを可能にする。Chromeブラウザ以外のアプリ経由のインターネットアクセスも保護対象となるため、アプリ内広告からのフィッシングサイトへの誘導なども防げる。

さらに「Soliton DNS Guard for Education」向けの有償オプションとしては、最大5年間のDNSクエリログを保持できる「長期ログ保存オプション」も提供されている。同機能では、過去に発生した事案の調査で必要なログを、長期にわたってクラウドの管理コンソール側に保持できるようになる。「いつ」「どの端末が」「どのサイトにアクセスを試みたか」や「このサイトにアクセスしたのはどの端末か」などの調査が可能となるほか、監査やガイドライン遵守のためのエビデンス確保にも役立つため、運用負担の大幅な軽減を実現する。
なお同社は、4月23日~25日開催の「EDIX東京」と、6月11日~13日開催の「EDIX関西」に出展予定となっている。「Soliton DNS Guard」の新機能を体験できるほか、教育機関向けのセキュリティ対策についての相談にも対応する。
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