varは、小学校高学年から中学2年生を対象にSNSの適切な利用と危険性について学ぶ特別授業を、2024年12月21日に品川景徳学園で実施した。
同授業は、家庭環境などの事情でITに触れる機会の少ない子どもたちにも、デジタル時代を安全に生きるための教育機会を提供したいとの思いから、児童養護施設である品川景徳学園で開催された。同社はITエンジニア育成事業を展開しており、そこで培ったノウハウを活かしてSNSの危険性と適切な利用方法を伝えることで、子どもたちのデジタルリテラシー向上を目指している。
授業では、1つの投稿が50人のフォロワーによって共有され、さらにその投稿が50人によって、またさらに50人と拡散されると、最終的に約12.5万人に情報が届く可能性があるという、SNSの特徴である情報の拡散力が具体的な数値で示された。
あわせて、スマートフォンで撮影した写真に含まれるExif情報(写真の撮影日時や位置情報といった、さまざまな情報を含むデータの集合)から、撮影場所や時間を特定できることを実証。実際の写真を使用し、緯度・経度の情報から具体的な場所が特定可能であることを示すとともに、写真投稿の際の注意点を解説している。
さらに、防犯カメラやネットワークカメラといったデジタル機器から、情報を悪用されてしまう危険性を説明。その例として、初期設定のままパスワードを変更していない機器が犯罪に悪用される可能性があることを示し、適切な設定と管理の重要性を伝えた。
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