2024年10月31日、「令和5年度 児童生徒の問題行動・不登校等生徒指導上の諸課題に関する調査結果について」(文部科学省)が発表されました。小中学校における不登校児童生徒数は34万6482人(前年度は29万9048人、15.9%増)で、11年連続の増加となりました。コロナ禍が落ち着き、社会が対面コミュニケーショにシフトしつつある今こそ、不登校児童生徒も含めた教育の機会均等のあり方を考えるときではないでしょうか。本稿では、令和5年度調査の中身を紐解き、教育関係者・保護者はどう受け止め、不登校児童生徒と向き合っていけばよいのかについて、筆者自身も小中学校時代に不登校を経験し、その経験をきっかけに不登校や中退の研究を行っている立場から述べていきます。
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池本 駿(株式会社ジェイック マーケティング開発部)(イケモト シュン)
2016年に慶應義塾大学経済学部を卒業し、同大学院にて3年間で2つの修士号(経済学・工学)を取得。研究業績に、大学中退者の就業形態や賃金に着目した論文等。 『池本駿・鈴木秀男. (2019). 高等教育中途退学が就業形態や賃金に与える影響. 日本経営工学会論文誌, 70(1), 1-9.』...
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