SHOEISHA iD

※旧SEメンバーシップ会員の方は、同じ登録情報(メールアドレス&パスワード)でログインいただけます

EdTechZineオンラインセミナーは、ICTで変わりつつある教育のさまざまな課題や動向にフォーカスし、最新情報をお届けしているWebメディア「EdTechZine(エドテックジン)」が主催する読者向けイベントです。現場の最前線で活躍されているゲストの方をお招きし、日々の教育実践のヒントとなるような内容を、講演とディスカッションを通してお伝えしていきます。

次回のオンラインセミナーは鋭意企画中です。準備が整い次第、お知らせいたします。

EdTechZineオンラインセミナー

EdTechZineオンラインセミナー

EdTechZineオンラインセミナーは、ICTで変わりつつある教育のさまざまな課題や動向にフォーカスし、最新情報をお届けしているWebメディア「EdTechZine(エドテックジン)」が主催する読者向けイベントです。現場の最前線で活躍されているゲストの方をお招きし、日々の教育実践のヒントとなるような内容を、講演とディスカッションを通してお伝えしていきます。

ニュース

ZIAIと柏市教育委員会、生成AIを活用した児童生徒の悩みを早期発見・解決するチャット相談システムのモデル実証を開始

 ZIAIは、いじめや不登校、児童虐待、ひきこもりなど、子どもに関する悩みを学校内で早期発見・解決する取り組みとして、生成AIを用いた悩みチャット相談システムの導入・運用を千葉県柏市内のパイロット校(小学校・中学校)で実施することを、10月21日に発表した。

 2022年における日本のいじめ認知件数は過去最多68万1948件。不登校は10年連続増加、児童虐待は32年連続で増加している。また、ひきこもりは全世代で146万人にのぼり、その3人に1人が小中学校時代に不登校やひきこもりを経験していると言われている(「社会的ひきこもり」に関する相談・援助状況実態調査報告/厚生労働省)。

 不登校の児童生徒を調査したデータでは「誰にも相談しなかった」と回答した児童生徒の割合が小学生で36%、中学生では42%にのぼる(2020年度不登校児童生徒の実態調査)。不登校には至らなかったケースを含めると、さらに多くの悩みを抱える児童生徒が誰にも相談できずに学校生活を送っていることが予想できる。つまり、自発的に他者に悩みを相談したり、現施策で目が行き届いていたりする児童生徒はごく一部のみと考えられる。

 一方で、全国的に配置が進められてきたスクールカウンセラーは非常勤職員が多く、相談体制は1校あたり平均週1回、4~8時間程度(スクールカウンセラーについて/文部科学省)。そのため児童生徒一人ひとりの変化に気付き、必要な情報を得て初期介入を行うのは依然として担任教員や養護教諭が担っているのが現状と言える。学校現場では、教員の業務過多により「働き方改革」を同時に求められる中で、今以上に現場負担を増やすことは現実的ではないと同社は考えている。

 学校教員の負担を増やすことなく、児童生徒が一人で抱え込まずにまずは悩みを打ち明けられる「相談しやすい環境」を作り、しかるべき初期介入につなげていくことが急務となっており、それが悩みの早期発見および有事予防につながると考えられる。

 今回のモデル実証では、これまで自治体の福祉相談において100万人以上の市民に公開・使用されてきた「悩みチャット相談システム」をパイロット校の児童生徒に開放し、24時間いつでもどこでも悩みを相談できる体制を整える。実施期間は2024年10月21日~12月27日で、対象は柏市内のパイロット校(小学5年生~中学3年生)。

 同システムは、悩みを吐露して傾聴・共感体験を得ることによるストレス緩和に加え、必要があれば現場の教員やスクールカウンセラーにつなぐことで課題の早期発見から初期対応まで実施することに重点を置いている。

 高等学校ではすでに実証が進んでおり、同システムの傾聴AIに相談したことをきっかけに、学校改善や不登校・自殺予防への介入につながった事例もあるという。同社は今回の小中学校におけるモデル実証により、有効性の検証および子どもにとってよりよい傾聴体験に向けた改善を図っていく。

関連リンク

この記事は参考になりましたか?

この記事をシェア

EdTechZine(エドテックジン)
https://edtechzine.jp/article/detail/11609 2024/10/22 15:00

おすすめ

記事アクセスランキング

記事アクセスランキング

イベント

EdTechZineオンラインセミナーは、ICTで変わりつつある教育のさまざまな課題や動向にフォーカスし、最新情報をお届けしているWebメディア「EdTechZine(エドテックジン)」が主催する読者向けイベントです。現場の最前線で活躍されているゲストの方をお招きし、日々の教育実践のヒントとなるような内容を、講演とディスカッションを通してお伝えしていきます。

新規会員登録無料のご案内

  • ・全ての過去記事が閲覧できます
  • ・会員限定メルマガを受信できます

メールバックナンバー

記事アクセスランキング

記事アクセスランキング