VISHは、6月から大分県九重町の全町立小中学校に向けて同社が提供する教育機関向け連絡システム「Chimelee(チャイムリー)」の導入準備を開始し、9月から全校での運用を開始したことを、9月9日に発表した。
九重町の学校ではこれまでメールシステムを使用して連絡を行っていたが、多くの保護者がメールを見落とすことが問題となっていた。さらに、学校からのお便りを紙で配布するケースが多く、ペーパーレス化が進んでいなかった。
また、スクールバスに関する連絡では、欠席や登下校方法の変更の連絡手段がバスカードというアナログな管理方法であることや、メールでは緊急時のバス連絡を保護者に見てもらえないという課題があった。
そういった保護者連絡が最適化されていない状況で、教職員が対応しなければならない業務が山積し、業務負担が大きくなる一方となっていた。
保護者が利用するアプリ「Chimelee」では、連絡受信時にプッシュ通知が送信される機能や連絡未読者への自動リマインドメール機能、ファイル添付機能といった従来の課題を解決できる機能がそろっている。さらに「欠席等連絡機能」や「アンケート機能」など保護者連絡に必要な機能を網羅しており、複数のシステムで行っていた連絡業務をひとつのシステムで一元管理できる。
連絡を最適化できるほか、システムの乱立も解消し、結果的に職員の業務効率化も実現できることから九重町は全校での「Chimelee」導入を決定した。
九重町立小中学校の「Chimelee」で活用する機能は以下の通り。
1.メール配信機能
eメールでの管理により保護者のアドレス変更や迷惑メールフィルターの影響でメールが届かないといった問題が予想されるが、「Chimelee」のメール配信機能を使うことで学校が作成したメールを専用のスマートフォンアプリに直接配信できる。これにより、確実かつ迅速に保護者へお知らせを届けることが可能となる。
2.欠席・遅刻・早退・バス不要連絡機能
保護者は専用アプリを通じて、欠席や遅刻などの連絡を簡単に行える。学校ではこれらの連絡を一覧形式で閲覧できるため、出欠確認がスムーズに行える。また、教職員は朝の忙しい時間帯に電話対応に追われることなく、授業の準備や生徒指導、児童生徒たちと接する大切な時間を確保できる。
3.アンケート機能
保護者会や行事の参加確認、各種調査などのアンケートも、アプリを通じて簡単に実施できる。保護者はWebサイトではなくアプリ上で直感的にアンケートに回答でき、集計作業もシステムが自動で行う。集計結果はグラフやExcelファイルとしてダウンロードできるため、集計作業の負担を軽減できる。
4.バス乗車管理機能
管理サイト上に登録された児童生徒の情報をもとに、バス名簿が自動で作成される。また、保護者から受信した児童生徒の欠席やバス不要といった情報もバス名簿に自動で反映されるため、手動で名簿を作成・変更する手間を省ける。
「Chimelee」は、教育機関の連絡手段のデジタル化を支援するクラウドサービス。メール配信、アンケート、欠席・遅刻・早退連絡、バス不要連絡、連絡ノートなどの便利な機能を1施設あたり月額9900円から利用できる。
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