高等学校向け教務・校務支援システム「Major School System」を提供するシステックITソリューションは、全国の中学・高校教員を対象に実施した、「校務システムの現状認識」に関する調査の結果を、5月2日に発表した。同調査は、3月27日~29日の期間に行われ、1034名から回答を得ている。
調査対象者に、現状使っている校務システムに何らかの問題点・課題点を感じているかを尋ねたところ、「感じている」とする回答が55.6%となった。具体的には、「とにかく使いづらい」「学校の実情に応じて対応してくれない」「出欠入力が煩雑。ワンクリックで出欠登録したい。指導要録入力画面で印刷プレビューが確認できない」といった意見が寄せられている。また、「フォームの変更に費用がかかる」など、仕様変更に関して費用面で柔軟に変更できないケースもみられた。
勤務先の学校にとって、よい校務システムがあれば乗り換え検討したいと思うかを尋ねた質問では、「はい」と「どちらかといえばはい」を合わせた割合が50%を超えたのに対して、「どちらかといえばいいえ」と「いいえ」を合わせた割合は14%程度に留まり、乗り換えに前向きな回答が約3倍に達している。具体的な機能に関しては、サクサクつながる、部活動出退勤機能、教室予約機能、クラウド化、特別支援教育のシステムといった、機能面の拡充と使いやすさを求める回答が多かった。
もし、勤務先の学校の仕様に合わせたオーダーメイドの校務システムがあるなら、使ってみたいと思うかを尋ねたところ、「はい」と「どちらかといえばはい」を合わせた割合が69.8%だったのに大して、「どちらかといえばいいえ」と「いいえ」を合わせた割合は12.7%と、前向きな回答が現状維持派の5倍超に達している。理想のシステムとしては、「学校運営、同僚や上司との情報共有の簡素化、生徒や保護者とのコミュニケーションの円滑化などが進むシステム」「出欠管理などがすべて1つに集約されるシステム」「最低限、必要な機能があり、ある程度自分たちでカスタマイズできるようになっているもの」といった、クラウド、カスタマイズにまつわる機能を求める意見が目立った。
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