イー・ラーニング研究所は、子どもを持つ保護者を対象に実施した「NEXT GIGAと子どもの携帯端末についての調査」の結果を3月26日に発表した。同調査は、2月3日~28日の期間に行われ、437名から回答を得ている。
調査対象者に、GIGAスクール構想に関して児童生徒1人1台の学習用端末や、構内ネットワーク環境整備といった、子どもの教育に対する効果を感じるかを尋ねたところ、「感じる」とする回答が約4割を占めた。
GIGAスクール構想に対して、子どもの教育に対する効果を「感じる」と答えた人に、どのような点に効果を感じるかを尋ねた質問(複数回答)では、「子どもがパソコンやスマートフォンの使用に慣れてきたから」「学校の教材がデジタル化しているから」といった回答が2割超で上位となっている。
2024年から、前年までに整備したネットワーク環境をより最新にアップデートしていく「NEXT GIGA」という言葉を知っているかを尋ねたところ、「知らない」とする回答が9割超を占めた。
小学生以下の子どもが、日常的にパソコンやスマートフォンを持つことについて、どう思うかを尋ねた質問では、「日常的に持たせるべきだと思う」という回答が6割超に達している。
小学生以下の子どもに、パソコンやスマートフォンを「日常的に持たせるべきだと思う」と答えた人に、その理由を尋ねたところ(複数回答)、「幼いうちに使い慣れておくべきだと思うから」が最多となり、「学習などに必要だから」がそれに続いた。
小学生の子どもに、パソコンやスマートフォンなどを持たせる場合の懸念点を尋ねた質問(複数回答)では、「高額請求などのトラブルに巻き込まれる点」が6割超でもっとも多く、以下「インターネットやSNSに時間を浪費してしまう点」「知らない人と連絡が取れてしまう点」が続いている。
今後、日常的に携帯端末を使用してインターネットに触れ始める年齢が若年化していく中で、子どもたちに必要な知識やスキルは何だと思うかを尋ねたところ(複数回答)、「膨大な情報の中から正しい情報を選ぶスキル」が6割超で最多となり、「インターネット上での犯罪や攻撃から身を守るスキル」「パソコンやスマートフォンを正しく操作するスキル」が6割前後でそれに続いた。
保護者を対象に、「子どものパソコンやスマートフォンなどの安全利用」について学ぶ場がほしいと思うかを尋ねた質問では、「ほしい」とする回答が9割超を占めている。
保護者を対象にした、「子どものパソコンやスマートフォンなどの安全利用」について学ぶ場が「ほしい」と答えた人に、どのように学びたいと思うかを尋ねたところ(複数回答)、「子どもと一緒に参加できるワークショップへの参加」「リアル開催の講座への参加」といった回答が上位となった。
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