EduLabグループは、ChatGPTを活用したAI自動採点ソリューション「DEEP GRADE」を、5月19日より教育業界向けに提供開始した。その第1弾としておもに英語のライティングやスピーキングテストの採点を対象としていたが、この度国語の記述問題にも対応可能となったことを、10月5日に発表した。
採点業務を受託する同社では、英語や国語の記述問題をはじめ、さまざまな教科の多様な形式の問題について、数千万枚を超える答案を採点してきた。また採点業務では、多数の答案を短期間で正確に採点する必要があり、同社は数多くの実施を通して採点業務のノウハウを培ってきた。
こうした実績と採点業務のノウハウを生かして、同社では採点業務の効率化に向け自然言語処理技術を独自に開発。この度、OpenAI社のChatGPTを組み合わせることで、AIが問題文の意味や出題の意図を解析できるようになった。
「DEEP GRADE」はAIによる採点結果を即座に返却するため、採点にかかる工数を大幅に削減することが可能。特に、受験や昇級・昇格試験のようなテストでは「DEEP GRADE」を人による採点の補助ツールとして利用することで、より効率的に安定した採点を行うことが可能となる。さらに学習サービスにも組み込むことで、即時採点ができる練習問題やドリルとしても活用できる。
同社は自動採点の難易度が高い国語の記述問題の自動採点に関する研究と検証を実施しており、これまで公的機関からの委託も受けている。これらの研究結果を生かして「DEEP GRADE」は、従来までの英語だけでなく国語の記述問題にも対応できるようになった。これにより、採点難易度の高い国語の記述問題でも、人による採点と同等の精度で安定した採点を行うことが可能となる。
同社では、実際の採点プロセスを体験できるよう、国語の記述問題に対するAI自動採点のデモを公開した。
小学校6年生レベルの国語の記述問題の例、正答例、誤答例は以下の通り。
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