菅公学生服は、同社が毎月最終火曜日に結果を発信している調査レポート「カンコーホームルーム」Vol.210において、「総合的な探究の時間(探究学習)」の課題に関する調査の結果を発表した。同調査は、全国の中学・高校の教員1400名に対して、6月に行われている。
調査対象者に、生徒が「総合的な探究の時間(探究学習)」に取り組むことは、必要なことだと思うかを尋ねたところ、「とても必要」は中学校の教員で22.8%、高校の教員で20.3%、「やや必要」は中学校の教員で50.2%、高校の教員で43.6%に達し、「総合的な探究の時間(探究学習)」が必要だとする回答が中学校では7割超、高校では6割超を占めた。一方で、高校では「まったく必要ではない」(11.7%)という回答もみられる。
「総合的な探究の時間(探究学習)」が必要だと思う理由としては、「キャリア発達に必要」「将来のことを多角的に学べる」「21世紀型スキルを身につけるため」「クラスだけでなく、学年全体で動ける機会だから」「協働研究などを通して、多様な考え方が身につく」といった意見が寄せられた。「総合的な探究の時間(探究学習)」が必要だと思わない理由としては、「準備が大変」「時間の余裕がない」「教材づくりが難しい」「調べ学習に終わる生徒が多い」「興味を持たない生徒が多い」といった意見が寄せられている。
「総合的な探究の時間(探究学習)」について、困っていることや課題に感じていることを尋ねた質問(複数回答)では、「教師の負担が大きい」(中学校60.4%、高校57.6%)がもっとも多く、「探究学習のテーマ・課題の設定」(中学校43.4%、高校41.5%)、「調べ学習で終わってしまう」(中学校40.1%、高校38.9%)、「生徒が主体的に取り組まない」(中学校26.7%、高校34.9%)、「生徒がテーマ・課題に興味を持たない」(中学校27.9%、高校30.3%)がそれに続いた。
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