スタディプラスは、同社の運営するStudyplusトレンド研究所が、PFUと共同で学習管理アプリ「Studyplus」ユーザーである全国の中高生を対象に実施した、「勉強時の『デジタル』と『紙』の使い分けに関するアンケート調査」の結果を7月19日に発表した。同調査は、5月31日～6月5日の期間に行われ、2967名から回答を得ている。
調査対象者に、自身の通う学校に学習用端末があるかを尋ねたところ、高等学校では2022年度以降の入学学年から普及傾向にあり、高校1年生・2年生では8割超に達した。
私物のデジタル端末（スマートフォン・タブレット端末・パソコン）を、学習に利用することがあるかを尋ねた質問では、「利用することがある」とする回答が中学3年生以降で9割超を占めている。
学習時に、教材を閲覧したりメモを記述したりする際、デジタル端末と紙をどれくらいの割合で使い分けているかを尋ねたところ、教材閲覧時はデジタル端末・紙を併用し、記述は紙の使用が主流となる傾向がみられた。また授業中・自宅学習時よりも、移動時にデジタル端末を活用した学習が活発に行われていることが明らかになった。
紙教材のメリットとしては（複数回答）、勉強自体の進めやすさが上位を占め、自由回答では「勉強した証を物理的に見ることができて達成感がある」といった意見も寄せられている。
紙教材のデメリットとしては（複数回答）、教材の重さや使用場所の制限といった、物理的なハードルが上位を占めた。自由回答では、紛失や破損に対する懸念も寄せられている。
デジタル教材のメリットとしては（複数回答）、動画や音声での理解しやすさに加えて、「移動中に見やすい」「場所を問わずに勉強しやすい」「勉強したい単元を探しやすい」といった、気軽な勉強しやすさが上位を占めた。
デジタル教材のデメリットとしては（複数回答）、「学校と関係のないことをしてしまう」「目が疲れる」「充電が面倒」といったデジタルならではの項目が上位を占めている。そのほか、「Wi-Fi環境の有無に左右」「端末が重い」といった意見も寄せられた。
デジタル教材で勉強する際、紙教材のように付箋やメモで印をつけたくなったときは、どうしているかを尋ねた質問（複数回答）では、端末のメモ機能・紙のノートを併用する人が多く、スクリーンショットや教材内の機能を活用するという回答もみられる。
授業中の板書をデジタル端末（タブレット端末やスマートフォン）に写真で保存することがあるかを尋ねたところ、「ある」という回答が5割超に達している。
紙のノートや参考書の内容を、デジタル端末（タブレット端末やスマートフォン）に写真で保存することがあるかを尋ねた質問では、「ある」という回答が7割超を占めた。
デジタル端末で勉強する際、スクリーンショットの機能はどれくらい活用しているかを尋ねたところ、スクリーンショットの機能の活用経験率は9割超に達している。
デジタル端末で勉強する際に、何かほしい機能があるかを自由に答えてもらった質問では、「紙の教材のように書き込めるようにしてほしい」「パソコンでPDFの資料を使うことが多いので場所に構わず自由に書き込めるようになってほしい」「赤シートのように見えないようにする機能」「赤シートなどの暗記系に特化したこと」「付箋、メモを書き込める機能」「紙の付箋に書いて教科書に貼ってプラスでメモするようにタブレット端末にもメモってわかりやすいようにしたい」といった意見が寄せられた。
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