デル・テクノロジーズは、「Dell Precision ワークステーション」について、ICT教育のさらなる推進に取り組む、彦根市教育委員会の導入事例を発表した。
彦根市では、児童生徒に1人1台で利用できるタブレット端末を配布し、文部科学省が主導する「GIGAスクール構想」のもと、公立小中学校におけるICT教育を推進してきた。児童生徒はこれまで、学習ソフトや教材を使ったり、インターネットで調べたりと、タブレット端末をさまざまな方法で活用してきた。一方で、動画編集やプログラミング、eスポーツなど、今の子どもたちが強い興味や関心を持ち「やってみたい」と思っていることに応えるためには、より高いスペックのコンピューターが必要となる。同市教育委員会は「子どもたちの主体的に学ぶ力を育む場」を目指し、従来のコンピューター教室からさらにグレードアップしたアクティブラーニング教室の設置を決定した。
アクティブラーニング教室に必要な高スペックなコンピューターの導入においては、さまざまなベンダーによる提案を比較検討した結果、同市教育委員会の要望を満たしていることや、コスト面における柔軟な対応が評価され、デル製品の採用に至った。
具体的には、教師用7台、中学校の生徒用280台、小学校の高性能情報教育用40台の、計327台のNVIDIA製GPUを搭載した高性能な「Dell Precision 3460 ワークステーション」およびモニターが導入された。さらに、教育用のデータを一元管理する新たなファイルサーバーとして、「Dell EMC Unity XT 480」も導入され、ストレージ容量は実効60TB弱から約128TBへ増えた。
アクティブラーニング教室では、制作した動画コンテンツをその場からオンライン配信したり、コンピューター上で作成したモデルを実際のモノとして3Dプリンターから出力したり、実験用ドローンに自作の制御プログラムを実装して自動飛行のテストを行ったりするなど、タブレット端末の活用にとどまらない高度なICTの活用が可能となった。
今回の導入による効果
- アクティブラーニング教室での体験型・協働型の授業の実現
- 子どもたちの想像力(創造力)を大きく伸ばすことへの期待
- 動画制作のクリエイターや最先端ソフトウエアの開発者など、将来の「なりたい自分」の姿をイメージしながら多くのことを学ぶことが可能に
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