LINEヤフーは、同社の運営している子ども向けポータルサイト「Yahoo!きっず」において、生成AIを活用しオリジナルのゲームを作成可能な「AIでゲームつくりエイター」の提供を、7月11日に開始した。おもな利用対象は小学3年生〜6年生で、Webブラウザを通じて利用できるコンテンツとなっている。

「AIでゲームつくりエイター」では、生成AIを活用した「もぐらたたきゲーム」「しんけいすいじゃく」「マルバツゲーム」といった5種類の基本ゲームがサンプルとして用意されている。ゲームを遊びつつ、各ゲームがどのようなプロンプト(AIに指示や質問を与えるための文章や入力文)で生成されているのか、設計方法やゲーム作りの創意工夫ポイントを学べる。またゲームプレイ後はプロンプトの内容を自由に改良できるので、試行錯誤を通じて創造力や問題解決力を育める。


さらに、5種類のゲームのプロンプトを参考にして一からプロンプトを設計し、完全オリジナルのゲームを作れる「はてなのたまご」も用意されている。

あわせて、生成AIでゲームが作られる仕組みを親しみやすいイラストで解説しており、プロンプトの書き方や適切な指示方法をわかりやすく紹介する。1日あたりのゲームプレイは最大20回までに制限されており、深夜帯の利用をブロックしているため、過度な利用を防げる。

なお今回のコンテンツ提供に先立ち、同社ではYahoo!クラウドソーシングユーザーのうち、20代~50代の子どもを持つ保護者に対して「子どもの生成AIの活用・学習に関する意識調査」を実施している。同調査は6月30日~7月1日の期間に行われ、1000名からの有効回答を得た。
対象者に「自身の子どもに生成AIを活用させたいか」を尋ねたところ、肯定的な回答は約6割となった。

小学校や中学校で、生成AIを活用した学習や授業が行われることについても、肯定的な回答は約6割となった一方、小学校や中学校で生成AIを活用した学習や授業が行われることについては、「どちらかといえば反対で、限定的な使用にとどめるべき」という慎重的・否定的な意見も3割強となっている。

家庭で、自身の子どもに生成AIの活用や使い方を教えたいかという質問に対しては、6割強が肯定的な意見を示している。

生成AIの家庭での活用に関して感じている課題を尋ねたところ、「子どもが誤情報を信じてしまうことへの不安」という回答が最多となった。以下、「子どもの思考力や創造力の低下」「親自身が正しい使い方や教え方がわからない」という回答が続いた。

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