トモノカイは、2022年4月から提供している高等学校・中高一貫校を対象にした学習データ活用の放課後学習支援プログラムを、宮城県仙台市の仙台育英学園高等学校で実施したことを、3月24日に発表した。
同プログラムは、ICT教育と教員の負担軽減の推進、学習の個別最適化を目的として、ベネッセコーポレーションとClassiとの連携によって行われている。
仙台育英学園高校は、部活動に注力しており推薦入試で大学を受験する生徒が多く、部活を続けつつ大学進学後の授業理解に必要な基礎学力を身に付けるべく、同プログラムを活用することとなった。「英進進学コース」の2年生39名を対象に、2022年10月17日~11月21日の期間に5回にわたって計9時間、英語の学習サポートが行われている。
学習サポートでは、ベネッセの模試によって得られた英語力や学習姿勢といったデータをもとに、担任教諭が生徒を8グループに分けて、生徒3~6人につきトモノカイが派遣する大学生メンターが1人ずつ対応し、バーチャル空間上でアドバイスを行った。10月には3回にわたってグループ演習を行うとともに、11月には模試受験後の振り返りと復習を実施している。また、最終回にはメンターそれぞれが所属する東京大や早稲田大、東京理科大、東京学芸大といった8大学の特色や現在学んでいること、高校で勉強する科目が大学でどう役に立っているかなどを、各グループで順番にスライドを使って紹介した。
進路意識データと教員の判断を掛け合わせたグループによって、部活帰宅後の時間でも出席率90%前後と積極的に学び合う姿勢がみられた。模試の振り返りに参加した生徒は、解けなかった英語の長文問題などについてメンターに質問し、大学生は基本的な文法の構造を生徒目線で丁寧に説明しつつ、自身が高校生のときに実践していた勉強法を紹介するなど、キャリア意識の醸成にもつながる関係構築も確認できた。
今回の結果を踏まえて、仙台育英学園高校は4月から学習サポートを「英進進学コース」の生徒全体に拡大し、教員の働き方改革とも連携していく。
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