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EdTechZineオンラインセミナーは、ICTで変わりつつある教育のさまざまな課題や動向にフォーカスし、最新情報をお届けしているWebメディア「EdTechZine(エドテックジン)」が主催する読者向けイベントです。現場の最前線で活躍されているゲストの方をお招きし、日々の教育実践のヒントとなるような内容を、講演とディスカッションを通してお伝えしていきます。

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EdTechZineオンラインセミナー

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教育現場でのICT活用事例紹介(小学校) (AD)

1人1台端末×電子黒板×デジタル教材のメリットとは? 埼玉県戸田市の活用事例を紹介

先進自治体では電子黒板をどのように活用しているのか? 埼玉県戸田市の事例

 学校現場からの声と共に、電子黒板の導入・活用時に参考にしたいのがICT教育を積極的に推進する自治体による取り組みだ。全国の中でも有数の先進自治体である埼玉県戸田市では、戸ケ﨑勤教育長のもとICT教育を推進。今年2月には岸田文雄首相と永岡桂子文部科学大臣が戸田市立戸田東小・中学校へ視察に訪れた。

 戸田市立戸田東小・中学校は2021年に開校した新設校で、施設一体型の小中一貫校として「STEAM Lab」などの充実した環境を整備している。もちろん、1人1台端末もフル活用されており、ICT機器を日常的に取り入れた新しい学びを日々実践している。ここでは、エプソンのプロジェクター型電子黒板を活用している、小学校4年生・算数と、中学校3年生・社会の授業事例を紹介する。

【小学校4年生・算数】手書きを組み合わせながら、児童が集中できる授業を実現

 授業を担当するY先生は「板書もデジタルもホワイトボードひとつで見せられるので、児童たちが前を向き集中しやすくなりました」と話す。

 授業の流れとしては、電子黒板でデジタル教科書の内容を提示しながら前時の授業を復習し、間違えやすいポイントを説明。続いて、課題を電子黒板で提示した上で、今回の授業の目標をホワイトボードに手書きする。Y先生は授業全体を通して特に見せたい部分は手書きで説明しているという。

授業全体を通して見せたい部分は手書きで残す
授業全体を通して見せたい部分は手書きで残す

 続いて、児童はまず1人で解き方を考えて、自分の考えを近くのクラスメイトと説明し合う。その後、それぞれが考えた解き方をクラス全体に向けて発表。先生は意見をまとめてポイントを解説する。そして実際に問題を解いていく。電子黒板ならタイマーを大きく表示できるので、児童も残り時間を把握しやすい。

授業で活躍するタイマー機能
授業で活躍するタイマー機能

 解答後は児童同士で解き方の意見交換を行った上で、先生が電子黒板を使って全員の解答を一斉表示する。全員の解答を一気に見せられる点も1人1台端末と電子黒板を組み合わせた授業の特長だ。そして、解き方が異なる児童がそれぞれ教室の前で発表する。

全員の解答を瞬時に大きく表示できる
全員の解答を瞬時に大きく表示できる

 発表後、先生はホワイトボードにまとめを手書きし、児童もノートに記入。授業の最後には練習問題に取り組み、先生はデジタル教科書の内容を電子黒板に提示しながら必要に応じて説明する。なお、練習問題が早くできた児童に追加で取り組む問題を提示する際は、画面の2分割表示機能を活用。児童一人ひとりの進度に合わせた表示を同時に行うことができる。

すでに出題している問題に加えて、追加問題も同時に表示可能
すでに出題している問題に加えて、追加問題も同時に表示可能

 Y先生は電子黒板について「教材を紙に印刷する手間も省け、授業準備の時間も短縮できました。便利なことだらけで、以前の環境には戻れないとほかの先生とも話しています」と語っている。

【中学校3年生・社会】板書やプリント配付の時間が削減され、話し合いの時間が増えた

 中学校の授業ではグループで話し合いや議論を行い、思考力や表現力などを育む過程がより重要となる。授業を担当するO先生は「電子黒板にデジタル教科書や資料、図やスライドを提示することで板書の時間を減らし、授業を効率的に進められるようになりました。その結果、学習進度もアップして思考や話し合いなどの時間が取れています」と語る。

 授業の流れを詳しく見ていこう。まずは導入として「最近、どんな喧嘩をしましたか」と、用意したスライドを映しながら先生が問いかける。これについて、喧嘩の内容や解決方法などを生徒同士で意見交換し、本日のテーマである「民事裁判」へ話題が移っていく。

スライドをあらかじめ用意することで授業の導入もスムーズに
スライドをあらかじめ用意することで授業の導入もスムーズに

 続いて先生が課題となる「交通事故」の資料を、電子黒板を使って提示する。「原告」「被告」などの重要ワードは板書で説明し、その後、生徒はそれぞれ端末に配付された資料を読んで学習する。

1人1台端末にデジタルの資料を配付し、印刷やプリント配付の時間を削減
1人1台端末にデジタルの資料を配付し、印刷やプリント配付の時間を削減

 資料を読み込んだ後、先生はグループで「原告」と「被告」に分かれて議論するように指示を出し、重要な議論のポイントは板書で強調する。議論に向けて生徒は端末を活用し、それぞれの立場で議論に必要な情報を集め、意見を主張できるように整理。先生は生徒の進捗状況を見ながらアドバイスを行うという。

 そして、いよいよ議論開始。板書やプリント配付の時間を削減できた結果、話し合いの時間も十分に設けることができている。議論の後は、それぞれのグループでどのような議論が展開され、どのような結論に至ったのかを発表し合う。

ICTの活用によって、生徒がたっぷり話し合いできる時間を確保
ICTの活用によって、生徒がたっぷり話し合いできる時間を確保

 授業の最後はまとめの時間となる。自分たちの議論やほかのグループの発表を受けて、自らの考えをまとめ、先生に提出する。その後はクラス全員の意見を共有し、授業全体を振り返りながら、先生は重要な部分や押さえるべきポイントを板書で説明していく。

提出も端末からデジタルで行うため手間がかからない
提出も端末からデジタルで行うため手間がかからない

 なおO先生は以前、モニター型の電子黒板を使用していたという。当時は休み時間からケーブルの接続などの準備が必要だったが、現在はボタンひとつで簡単にプロジェクターと接続できるため非常に便利だと語っている。

「電子黒板活用事例」をさらに読みたい方は資料をダウンロード!

 今回は、戸田市立戸田東小・中学校の電子黒板を活用した授業事例を2つ紹介した。エプソン販売が提供する資料では、さらに5つの活用事例を紹介しているほか、同校の教頭先生のコメントも掲載している。ぜひダウンロードして、電子黒板を活用した授業の参考にしていただきたい。

「電子黒板活用授業事例集」
「電子黒板活用授業事例集」
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この記事の著者

森山 咲(編集部)(モリヤマ サキ)

EdTechZine編集長。好きな言葉は「愚公移山」。

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【AD】本記事の内容は記事掲載開始時点のものです 企画・制作 株式会社翔泳社

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