子どもを持つ保護者、約8割が金融教育のうち「貯める・増やす」を重視し「体験型授業」を希望【イー・ラーニング研究所調べ】

　イー・ラーニング研究所は、子どもを持つ保護者462名を対象に実施した「2022年：学校と家庭における金融教育に関する意識調査」の結果を、12月8日に発表した。同調査は11月2日～22日の期間に行われている。

　調査対象者に、子どもにお金に関するどのようなテーマを特に学んでほしいかを尋ねたところ（複数回答）、「貯める・増やす」が約8割でもっとも多く、「家計管理とライフプランニング」がそれに続いた。

　なぜ金融教育が今求められていると思うかを尋ねた質問（複数回答）では、「将来の先行きが不透明な時代だから」「資産運用が当たり前の時代だから」「働き方やライフスタイルが多様化しているから」が、いずれも半数超で上位を占めている。

　高校の家庭科の授業で、金融教育が開始していることを知っているかを尋ねたところ、「知っている」とする回答が約7割に達した。

　高校の家庭科の授業で、金融教育が開始していること「知っている」と答えた人に、その内容を知っているかを尋ねた質問では、「知っている」とする回答は2割程度に留まっている。

　いつから学校教育で金融教育を始めてほしいと思うかを尋ねたところ（複数回答）、「小学校低学年」が約4割で最多となり、「小学校以前」がそれに続いた。

　子どもに特にどこで金融教育を学んでほしいかを尋ねた質問（複数回答）では、「学校」が6割超を占めている。以下「オンラインツール」「家庭」がそれに続いた。

　学校でどのような方法で金融教育を行ってほしいかを尋ねたところ（複数回答）、「体験型授業」が8割を占め、他の回答を引き離して最多となっている。

　他の教科と同様に、金融教育に関するテストなどを行ってほしいかを尋ねた質問では、「行ってほしい」とする回答が6割超を占めた。

　親子で金融教育を学べる場がほしいと思うかを尋ねたところ、「ほしいと思う」とする回答が9割超に達している。

　家庭で金融教育を行うときに不安なこととしては（複数回答）、「正確な情報を教えられるか」が約8割を占めた。